ダクタク句集2022年(令和4年)2月 [ダクタク2022年2月]
2/28mon
西郷も 滴り弱き 春の雨
(さいごうも したたりよわき はるのあめ)
※今月は西郷輝彦が亡くなった。前立腺がんを患
っていたとか。合掌。多くのシニアが同じ道を
たどりつつある。小用は出るものの次第に弱く、
時間は長くなる。
2/27sun
移り紅 梅身を染めて 思い初む
(うつりべに うめみをそめて おもいそむ)
※梅の種類で移り紅というのは初め白で開花し、
次第に赤くなるらしい。2月の寒さ続きで梅の
開花は遅れていたが、この陽気で梅の恋が始ま
る?
草の芽の かすかな音の 続々と
(くさのめの かすかなおとの ぞくぞくと)
※球根類の芽出しが盛んだ。他の草花、雑草類も
一斉に地表に出るや、背を伸ばしている。
2/25fri
春の花 鬱なことども ともに増え
(はるのはな うつなことども ともにふえ)
※ウクライナ全土に。かの地の動向を日々記すこ
とはやめることとするが、どうにもこの鬱はや
るせない、見逃しがたい。
2/24thu
菠薐草 コロナ禍の年 青丈夫
(ほうれんそう ころなかのとし あおじょうぶ)
※昨日プーチンが動いた。
2/23wed
黒き幹 黒き節々 梅の花
(くろきみき くろきふしぶし うめのはな)
風の朝 初クロッカスの 地を割いて
(かぜのあさ はつくろっかすの ちをさいて)
2/22tue
看護師が 良く眠る夜 ヒヤシンス
(かんごしが よくねむるよる ひやしんす)
※都心で在宅医療の医院に勤務する親戚の娘が
帰ってきた。日頃心配し通しの親をよそ眼に、
実家での時間の大半をゆっくり眠って過ごし
たという。
2/21mon
全集に すき間のありて 漱石の日
(ぜんしゅうに すきまのありて そうせきのひ)
※今日2月21日は漱石が文部省から文学博士
の称号を打診され、肩書の要なしと回答して
辞退した日だとか。明治44年のこと。
2/20sun
旬の味 到着待てり 春灯り
(しゅんのあじ とうちゃくまてり はるあかり)
春の闇 再配達の 人の笑み
(はるのやみ さいはいたつの ひとのえみ)
※テレビの録画で「プレバト」を見た。お題は
「宅配の手渡し」であった。番組はいつもの
通りだったが、今回同じ題で自分も作ってみ
たのが上記の2句だ。いつも思っているが、
なかなか難しい、これだって「才能あり」は
難しかろうと思う。
2/18fri
電球に笠あり春に灯りあり
(でんきゅうにかさありはるにあかりあり)
※冷たい夕暮れ。近所の家に昔なじみの温かい
電球の灯りがともっている。昨今の明るいけ
れども真っ白な蛍光灯やLEDと違って、見て
いるだけで少しは温かくなってくる。
2/17thu
なすことのあれども春の朝寝かな
(なすことのあれどもはるのあさねかな)
遍路笠去年に廻りし人の笑み
(へんろがさこぞにまわりしひとのえみ)
※朝の夢うつつは値千金。日頃は犬の散歩で許
されないが、今朝だけは別。
友人の友人が四国遍路旅の話をしてくれた。
コロナ禍を思えば冒険と言うか一大決心であ
ったろう。彼に家族はいない。
2/15tue
房総の 光かくやと 春の海
(ぼうそうの ひかりかくやと はるのうみ)
※一年一回の脳MRI検査。昨日とは打って変わ
ってきれいに晴れ上がり、検査、診察後の展
望フロアからの景色が素晴らしい。やれやれ
また一年の命がつながった、と言えば大げさ
か?
2/14mon
ウクライナ 畑焼きしたき 人あらむ
(うくらいな はたやきしたき ひとあらん)
※今日一日は接種翌日とあって静養日。おかげ
で発熱、患部の疼痛、頭痛等は全くと言って
いいほどなかった。今回はモデルナ。
2/13sun
看護師の頬 冬残照の僅か
(かんごしの ほほ ふゆざんしょうのわずか)
※やっと3回目のワクチンを打った。周辺市町
村の知人よりはかなり遅め。4日前に接種券
が届いて、予約し、市の集中接種会場に行っ
た。かなり大勢の人がいた。医療関係の人が
言っていたが、遅れは明らかに接種券の配布
作業の遅れのせいだと。
2/11fri
剪定を 一日延ばす 余寒かな
(せんていを いちにちのばす よかんかな)
スコップも 農具も置いて 冴え返る
(すこっぷも のうぐもおいて さえかえる)
2/10thu
初午や 祠に餅の 紙包み
(はつうまや ほこらにもちの かみづつみ)
※農作業を始める日で、豊作を祈るお稲荷さん
のお祭り日とか。餅もそのままではなくて、
油で揚げたものだった。なるほどキツネ色だ。
2/9wed
針供養 和装で参る 生徒たち
(はりくよう わそうでまいる せいとたち)
※花嫁修業という言葉があった。生け花や茶道
は現在も盛んだが、めっきり姿を消したのは
洋裁、和裁の実用を兼ねた習い事。
2/8tue
マニキュアに選手の泪春灯り
(まにきゅあにせんしゅのなみだはるあかり)
※北京冬季五輪は悲喜こもごもの報道あり。
2/7mon
寝違えて 寒き春のみ 他見えず
(ねちがえて さむきはるのみ ほかみえず)
春嵐 ポンペイ見たし 上野は遠し
(はるあらし ぽんぺいみたし うえのはとおし)
※ポンペイレッドと呼ばれる色が印象的なモザ
イク画。関西の粋な日本家屋の壁色にも似た
色だ。
2/5sat
うかれ猫 続きし会は 画面越し
(うかれねこ つづきしかいは がめんごし)
※テレワークとかが普通になった今、積極的に
これを仲間内で活用する輩もいる。突如テレ
読書会をやろうとか、昔の同僚のテレビ顔合
わせをしようとか・・・。まあお断り。
テレビ飲み会に至っては仲間から「そのうち
春になったら」と遠ざけられたのにも拘わら
ず、立春のその日に呼びかけメールが再び舞
い込んだ。やれやれ・・・。
2/4fri
施設あり節分の声声続き
(しせつあり せつぶんのこえごえつづき)
春立ちて 咽喉を撫でさす 猫のおり
(はるたちて のどをなでさす ねこのおり)
2/2wed
冷蔵庫 朝に頓死す 春隣り
(れいぞうこ あさにとんしす はるどなり)
みぞれ日に 市原悦子の 声ありて
(みぞれびに いちはらえつこの こえありて)
※長いこと使ったものは不思議なことに同じよ
うな時期に更新時期が舞い込む。クルマも冷
蔵庫も・・・、心臓も消化器も・・・とかに
はならないようにしなくては。
2/1tue
大寒の地をはむ妻の新車赤
(だいかんのちをはむ つまのしんしゃあか)
※随分待たされた納車日が訪れた。今までのク
ルマとは年次が離れているので、安全機構や
ナビ、操作方法に至るまでかなり変化があり、
面食らっている。当家のクルマ使用と運転は
殆どが家内だが、慣れるまでは助け合いだ。
西郷も 滴り弱き 春の雨
(さいごうも したたりよわき はるのあめ)
※今月は西郷輝彦が亡くなった。前立腺がんを患
っていたとか。合掌。多くのシニアが同じ道を
たどりつつある。小用は出るものの次第に弱く、
時間は長くなる。
2/27sun
移り紅 梅身を染めて 思い初む
(うつりべに うめみをそめて おもいそむ)
※梅の種類で移り紅というのは初め白で開花し、
次第に赤くなるらしい。2月の寒さ続きで梅の
開花は遅れていたが、この陽気で梅の恋が始ま
る?
草の芽の かすかな音の 続々と
(くさのめの かすかなおとの ぞくぞくと)
※球根類の芽出しが盛んだ。他の草花、雑草類も
一斉に地表に出るや、背を伸ばしている。
2/25fri
春の花 鬱なことども ともに増え
(はるのはな うつなことども ともにふえ)
※ウクライナ全土に。かの地の動向を日々記すこ
とはやめることとするが、どうにもこの鬱はや
るせない、見逃しがたい。
2/24thu
菠薐草 コロナ禍の年 青丈夫
(ほうれんそう ころなかのとし あおじょうぶ)
※昨日プーチンが動いた。
2/23wed
黒き幹 黒き節々 梅の花
(くろきみき くろきふしぶし うめのはな)
風の朝 初クロッカスの 地を割いて
(かぜのあさ はつくろっかすの ちをさいて)
2/22tue
看護師が 良く眠る夜 ヒヤシンス
(かんごしが よくねむるよる ひやしんす)
※都心で在宅医療の医院に勤務する親戚の娘が
帰ってきた。日頃心配し通しの親をよそ眼に、
実家での時間の大半をゆっくり眠って過ごし
たという。
2/21mon
全集に すき間のありて 漱石の日
(ぜんしゅうに すきまのありて そうせきのひ)
※今日2月21日は漱石が文部省から文学博士
の称号を打診され、肩書の要なしと回答して
辞退した日だとか。明治44年のこと。
2/20sun
旬の味 到着待てり 春灯り
(しゅんのあじ とうちゃくまてり はるあかり)
春の闇 再配達の 人の笑み
(はるのやみ さいはいたつの ひとのえみ)
※テレビの録画で「プレバト」を見た。お題は
「宅配の手渡し」であった。番組はいつもの
通りだったが、今回同じ題で自分も作ってみ
たのが上記の2句だ。いつも思っているが、
なかなか難しい、これだって「才能あり」は
難しかろうと思う。
2/18fri
電球に笠あり春に灯りあり
(でんきゅうにかさありはるにあかりあり)
※冷たい夕暮れ。近所の家に昔なじみの温かい
電球の灯りがともっている。昨今の明るいけ
れども真っ白な蛍光灯やLEDと違って、見て
いるだけで少しは温かくなってくる。
2/17thu
なすことのあれども春の朝寝かな
(なすことのあれどもはるのあさねかな)
遍路笠去年に廻りし人の笑み
(へんろがさこぞにまわりしひとのえみ)
※朝の夢うつつは値千金。日頃は犬の散歩で許
されないが、今朝だけは別。
友人の友人が四国遍路旅の話をしてくれた。
コロナ禍を思えば冒険と言うか一大決心であ
ったろう。彼に家族はいない。
2/15tue
房総の 光かくやと 春の海
(ぼうそうの ひかりかくやと はるのうみ)
※一年一回の脳MRI検査。昨日とは打って変わ
ってきれいに晴れ上がり、検査、診察後の展
望フロアからの景色が素晴らしい。やれやれ
また一年の命がつながった、と言えば大げさ
か?
2/14mon
ウクライナ 畑焼きしたき 人あらむ
(うくらいな はたやきしたき ひとあらん)
※今日一日は接種翌日とあって静養日。おかげ
で発熱、患部の疼痛、頭痛等は全くと言って
いいほどなかった。今回はモデルナ。
2/13sun
看護師の頬 冬残照の僅か
(かんごしの ほほ ふゆざんしょうのわずか)
※やっと3回目のワクチンを打った。周辺市町
村の知人よりはかなり遅め。4日前に接種券
が届いて、予約し、市の集中接種会場に行っ
た。かなり大勢の人がいた。医療関係の人が
言っていたが、遅れは明らかに接種券の配布
作業の遅れのせいだと。
2/11fri
剪定を 一日延ばす 余寒かな
(せんていを いちにちのばす よかんかな)
スコップも 農具も置いて 冴え返る
(すこっぷも のうぐもおいて さえかえる)
2/10thu
初午や 祠に餅の 紙包み
(はつうまや ほこらにもちの かみづつみ)
※農作業を始める日で、豊作を祈るお稲荷さん
のお祭り日とか。餅もそのままではなくて、
油で揚げたものだった。なるほどキツネ色だ。
2/9wed
針供養 和装で参る 生徒たち
(はりくよう わそうでまいる せいとたち)
※花嫁修業という言葉があった。生け花や茶道
は現在も盛んだが、めっきり姿を消したのは
洋裁、和裁の実用を兼ねた習い事。
2/8tue
マニキュアに選手の泪春灯り
(まにきゅあにせんしゅのなみだはるあかり)
※北京冬季五輪は悲喜こもごもの報道あり。
2/7mon
寝違えて 寒き春のみ 他見えず
(ねちがえて さむきはるのみ ほかみえず)
春嵐 ポンペイ見たし 上野は遠し
(はるあらし ぽんぺいみたし うえのはとおし)
※ポンペイレッドと呼ばれる色が印象的なモザ
イク画。関西の粋な日本家屋の壁色にも似た
色だ。
2/5sat
うかれ猫 続きし会は 画面越し
(うかれねこ つづきしかいは がめんごし)
※テレワークとかが普通になった今、積極的に
これを仲間内で活用する輩もいる。突如テレ
読書会をやろうとか、昔の同僚のテレビ顔合
わせをしようとか・・・。まあお断り。
テレビ飲み会に至っては仲間から「そのうち
春になったら」と遠ざけられたのにも拘わら
ず、立春のその日に呼びかけメールが再び舞
い込んだ。やれやれ・・・。
2/4fri
施設あり節分の声声続き
(しせつあり せつぶんのこえごえつづき)
春立ちて 咽喉を撫でさす 猫のおり
(はるたちて のどをなでさす ねこのおり)
2/2wed
冷蔵庫 朝に頓死す 春隣り
(れいぞうこ あさにとんしす はるどなり)
みぞれ日に 市原悦子の 声ありて
(みぞれびに いちはらえつこの こえありて)
※長いこと使ったものは不思議なことに同じよ
うな時期に更新時期が舞い込む。クルマも冷
蔵庫も・・・、心臓も消化器も・・・とかに
はならないようにしなくては。
2/1tue
大寒の地をはむ妻の新車赤
(だいかんのちをはむ つまのしんしゃあか)
※随分待たされた納車日が訪れた。今までのク
ルマとは年次が離れているので、安全機構や
ナビ、操作方法に至るまでかなり変化があり、
面食らっている。当家のクルマ使用と運転は
殆どが家内だが、慣れるまでは助け合いだ。