ダクタク句集2020年(令和2年)6月 [ダクタク2020年6月]
6/30tue
百日紅 この夏もっと 暑いとぞ
(さるすべり このなつもっと あついとぞ)
※サルスベリの街路樹に早い白い花がついた。
今朝この街路樹を見た直後、小高い丘の裾の
ところでなんとイノシシに出会った。
距離は最短で5mくらい。相手は中型より
ちょっと小さ目。当家の犬はびっくりし過ぎ
て吠えることも忘れたらしい。
やっとのことで突進してくるリスクのあるこ
とを思い出した。どうしよう。・・・にらみ
合いから先方が遠ざかってくれた。
6/29mon
ママチャリは クルマ引き連れ 梅雨夕焼
(ままちゃりは くるまひきつれ つゆゆやけ)
※コロナ禍対策での新生活マナーは様々だ。ス
ピード万能、効率万能をどう考えるか? コ
スト万能でいつの間にか偏ったサプライチェ
ーンに陥ってはいないか? ママチャリのお
ばさんは何食わぬ顔で顔を赤く染めて道路の
先頭を行く。
6/28sun
電話口 顔を見たのは 去年の暮れ
(でんわぐち かおをみたのは こぞのくれ)
※億劫を押して電話できたのも、コロナ禍のお
かげかな。先方も喜んでくれると本当に嬉し
くなる。まあ電話する先もそんなになく、す
ぐに種切れなのだが。
今日は本格的な雨。すでに豪雨に見舞われて
いる九州に加えて、東海、関東までも。使っ
ている天気予報のアプリで初めて豪雨という
文字が出ている。
6/26fri
蚊遣焚く 床屋の助手の 話好き
(かやりたく とこやのじょしゅの はなしずき)
※床屋浮気の続き。
低料金の新床屋は初めて。マスクはしている
が、とにかくよくしゃべる。ちょっと心配に
なるが途中でやめられない。
「中国から輸入のPCR検査キットは結果が全
部陰性になるって知っていました?」とか、
面白いことを次々に言う。理容師仲間とのコ
ロナに関する情報交換だとか。
6/25thu
梅雨来ても 床屋は不在 髪束ね
(つゆきても とこやはふざい かみたばね)
※床屋浮気の続き。半年近くで髪は伸び放題。
薄く少なくなっているから、毛髪のボリュー
ムアップは望むところなのだが、裾回りだけ
がだらしなくモソモソしている。とてもベー
トーベンみたいとかすましていられなくなっ
た。(髪束ねはちょっとオーバーですが)
6/24wed
蝙蝠や ヒヤッ刈りたての 髪かすめ
(こうもりや ひやっかりたての かみかすめ)
※ようやくというか、諦めてというか、5カ月
ぶりに床屋に行った。コロナのおかげと行き
つけの理髪店の親父が病気療養中のために自
己新。やむを得ず他店で浮気した。
6/23tue
梅雨寒や 老斑無断で 二つ三つ
(つゆざむや ろうはんむだんで ふたつみつ)
※足腰の衰え、気力・記憶力の減退、毛髪減少
等々いわゆる老化現象はじっくりコンスタン
トに進むものではない。或る時どっと来るも
のがあるかと思えば、足を忍ばせやって来る
ものもある。しかしいかに悠揚と構えていて
も、真実はただ一つ。「逆戻りはない」とい
うこと。老斑めッ。
6/22mon
石首魚の 骨で更けたり 夏至の夜
(いしもちの ほねでふけたり げしのよる)
※イシモチは晩夏の季語とあった。店で売って
いたし、小骨で苦労したのも事実なので季重
なりも致し方ない。
時雨来る 南瓜の受粉に 急ぎ足
(しぐれくる かぼちゃのじゅふんに いそぎあし)
※受粉しに畑に通うのはクルマで。南瓜のコス
ト?は少し高くなるが、これも致し方ない。
6/21sun
インゲンの 大ぶり採りて 梅雨の膳
(いんげんの おおぶりとりて つゆのぜん)
夏掛けや やがて涼しく なる気配
(なつがけや やがてすずしく なるけはい)
※今年の梅雨の天気もかなり異常だ。西日本は
多雨だが、関東地方は高温と蒸し暑さが目立
つ。かと思うと暖気の流入で不安定になり、
雷や突風が定期便のようにやって来る。気温
が急低下することも。
6/20sat
朝練の 再開の声 沙羅の花
(あされんの さいかいのこえ しゃらのはな)
※地域の高校の強豪女子ソフトボールチーム、
この数カ月さぞかし辛かっただろうと思う。
暑さ寒さに関係なく、毎日を練習と試合に
かけてきたから。グラウンドに向かう彼女
らの挨拶する声は相変わらず大声で明るい。
6/19fri
梅雨晴れ間 女先生の 帽子行く
(つゆはれま おんなせんせいの ぼうしゆく)
※テレビで映画「二十四の瞳」を見た。久しぶ
りのデコ。若い時の顔と変わらぬあの声。
6/17wed
ダ・ヴィンチは 何度もぬりしと 梅雨の夜
(ダ・ヴィンチは なんどもぬりしと つゆのよる)
※NHKのルーブルの歴史(録画)を見た。1回
目の主役はダ・ヴィンチ。『モナ・リザ』は
終生手放さず、数限りなく手を入れたとか。
「なるほど・・・」とは言うものの。
6/16tue
空目指し 凌霄花の クライミング
(そらめざし のうぜんかずらの くらいみんぐ)
※中学校の校門近くの高い木にノウゼンカズラ
が見事な花を咲かせ、上へ上へと伝い登って
いる。去年もあったかなァ?
再開した学校への応援団。
6/15mon
伯母いつも 薄塩水で サクランボ
(おばいつも うすしおみずで さくらんぼ)
※遠い昔母の実家にはサクランボのなる木があ
って、季節には夢中で食べたものだ。その時
やさしい伯母が厳しく咎めたのは、必ず塩水
で洗ってから食べるようにとのことだ。あの
頃のサクランボは結構酸っぱいものだったが、
この上ない楽しみだった。
6/13sat
梅雨入りや 今日はなんにも しなくとも
(つゆいりや きょうはなんにも しなくとも)
※今日は昼前から本格的な雨に。蒸し暑さも解
消。やっぱり梅雨入り後の雨は違うなァ。今
日は袋掛けも、水やりも、草むしりも・・・
一日なんにもしないゾーー。
6/12fri
髪伸びて 楽聖に似たり 走り梅雨
(かみのびて がくせいににたり はしりづゆ)
明けやすき 闇をしとどに 走り梅雨
(あけやすき やみをしとどに はしりづゆ)
※行きつけの床屋の主人が病気静養中なので、
他店での「理容自粛」を宣言?して3カ月を
超えた。生きている証の髪の毛が裾のほうに
タップリとなった。
周囲の評判は良くないが、暗がりで鏡を見る
と、あのベートーベンがそこに?と思ってし
まう。生誕250年の今年はベートーベンイ
ヤー、お得意先回りで寄ってくれたのかと。
6/11thu
梅雨近し 露払いとなる 嵐なり
(つゆちかし つゆはらいとなる あらしなり)
梅雨近し 路地を曲がり来る 聖歌かな
(つゆちかし ろじをまがりくる せいかかな)
※雨が来る。西日本では既に強い雨と強風が。
年齢のせいもあるが、昨年の台風被害からこ
っち、異常気象には自然と聞き耳を立ててし
まう。依然トラウマ状態。
ピクッピクッ・・・。時々ビクビク。
6/10wed
ジャパネット 誰も叱らず ハエが飛ぶ
(じゃぱねっと だれもしからず はえがとぶ)
※民間放送がCMでもっているのは自明のことだ。
しかし商品の価格や電話番号を明示して今すぐ
の注文を煽るCMは明らかに別だ。地上波では
禁止されるべきだと思うのは私だけだろうか?
6/9tue
顔向けて 雨をこがれる 南瓜かな
(かおむけて あめをこがれる かぼちゃかな)
※来週あたりで梅雨入りかもと予報士は言うが、
目下のところは過去最高級の暑さが続く。し
かも蒸し暑い。
6/8mon
コロナ禍も 冥土のみやげ ブラシの木
(ころなかも めいどのみやげ ぶらしのき)
※新型コロナ第2波のしのぎ合いが続く。うま
く終息し、ワクチン普及にまでこぎつければ
異例の成功。めでたし、めでたしで先祖への
土産話になる。
それにしてもブラシの木の赤いブラシで鼻や
咽喉、肺の奥まで掃除をすれば、ウィルス撲
滅間違いなし。
石垣の 角を曲がって 蔦若葉
(いしがきの かどをまがって つたわかば)
6/7sun
袋掛け 耳触れるまでの 葉擦れかな
(ふくろかけ みみふれるまでの はずれかな)
※桃の袋掛けをやっている。たった一本ゆえに
貴重。「自家製のモモ」という響きをここ十
年来味わっている。
6/6sat
アラートとぞ スカルラッティの ソナタ聴く
(あらーととぞ すかるらってぃの そなたきく)
※レインボーブリッジは夜赤く染まり、都内は
警戒信号。一筋縄ではいかない。
黄のカラー マスクとる子に 寄りそいて
(きのからー ますくとるこに よりそいて)
※我が家の門前のカラー(海芋かいう)は黄色。
この暑さの中、下校時にマスクを外す子も多
いのではと見ていたら・・・、そういう子は
一人もいなかった。
6/5fri
ハバネラや カスタの響き 汗が飛ぶ
(はばねらや かすたのひびき あせがとぶ)
※今日の最高気温は真夏日になりそうな気配。
今季当地では初めて。この夏は例年より暑く
なる予想というし、どうせリスクが重なるな
らと更に熱そうなカルメンを観た。
6/4thu
蒸す夜に 焼き茄子の味を ともに言い
(むすよるに やきなすのあじを ともにいい)
※玉ねぎの収穫が終わり、ジャガイモも試し掘
りをしたとか。ヨトウムシがわんさといたら
しい。物々交換で新鮮なナスを手にした。さ
すがに相手は名うてのセミプロ、出来が良く、
おいしい。
6/2tue
十薬や 敵なれども 花すがし
(どくだみや かたきなれども はなすがし)
※その効能は知られているけれど、旺盛な繁殖
力はすさまじく狭い庭を一面占拠して、他の
花木を駆逐しそうな勢いである。草むしりを
命じられた。
6/1mon
シロップに もぎたての梅を 選りにけり
(しろっぷに もぎたてのうめを よりにけり)
※梅の出来は平年並み。しかし我が家の梅の実
の需要は年々減っている。ジャム、シロップ
など、人様に上げるにしても量はわずかにな
っている。梅酒はもう作らない。
百日紅 この夏もっと 暑いとぞ
(さるすべり このなつもっと あついとぞ)
※サルスベリの街路樹に早い白い花がついた。
今朝この街路樹を見た直後、小高い丘の裾の
ところでなんとイノシシに出会った。
距離は最短で5mくらい。相手は中型より
ちょっと小さ目。当家の犬はびっくりし過ぎ
て吠えることも忘れたらしい。
やっとのことで突進してくるリスクのあるこ
とを思い出した。どうしよう。・・・にらみ
合いから先方が遠ざかってくれた。
6/29mon
ママチャリは クルマ引き連れ 梅雨夕焼
(ままちゃりは くるまひきつれ つゆゆやけ)
※コロナ禍対策での新生活マナーは様々だ。ス
ピード万能、効率万能をどう考えるか? コ
スト万能でいつの間にか偏ったサプライチェ
ーンに陥ってはいないか? ママチャリのお
ばさんは何食わぬ顔で顔を赤く染めて道路の
先頭を行く。
6/28sun
電話口 顔を見たのは 去年の暮れ
(でんわぐち かおをみたのは こぞのくれ)
※億劫を押して電話できたのも、コロナ禍のお
かげかな。先方も喜んでくれると本当に嬉し
くなる。まあ電話する先もそんなになく、す
ぐに種切れなのだが。
今日は本格的な雨。すでに豪雨に見舞われて
いる九州に加えて、東海、関東までも。使っ
ている天気予報のアプリで初めて豪雨という
文字が出ている。
6/26fri
蚊遣焚く 床屋の助手の 話好き
(かやりたく とこやのじょしゅの はなしずき)
※床屋浮気の続き。
低料金の新床屋は初めて。マスクはしている
が、とにかくよくしゃべる。ちょっと心配に
なるが途中でやめられない。
「中国から輸入のPCR検査キットは結果が全
部陰性になるって知っていました?」とか、
面白いことを次々に言う。理容師仲間とのコ
ロナに関する情報交換だとか。
6/25thu
梅雨来ても 床屋は不在 髪束ね
(つゆきても とこやはふざい かみたばね)
※床屋浮気の続き。半年近くで髪は伸び放題。
薄く少なくなっているから、毛髪のボリュー
ムアップは望むところなのだが、裾回りだけ
がだらしなくモソモソしている。とてもベー
トーベンみたいとかすましていられなくなっ
た。(髪束ねはちょっとオーバーですが)
6/24wed
蝙蝠や ヒヤッ刈りたての 髪かすめ
(こうもりや ひやっかりたての かみかすめ)
※ようやくというか、諦めてというか、5カ月
ぶりに床屋に行った。コロナのおかげと行き
つけの理髪店の親父が病気療養中のために自
己新。やむを得ず他店で浮気した。
6/23tue
梅雨寒や 老斑無断で 二つ三つ
(つゆざむや ろうはんむだんで ふたつみつ)
※足腰の衰え、気力・記憶力の減退、毛髪減少
等々いわゆる老化現象はじっくりコンスタン
トに進むものではない。或る時どっと来るも
のがあるかと思えば、足を忍ばせやって来る
ものもある。しかしいかに悠揚と構えていて
も、真実はただ一つ。「逆戻りはない」とい
うこと。老斑めッ。
6/22mon
石首魚の 骨で更けたり 夏至の夜
(いしもちの ほねでふけたり げしのよる)
※イシモチは晩夏の季語とあった。店で売って
いたし、小骨で苦労したのも事実なので季重
なりも致し方ない。
時雨来る 南瓜の受粉に 急ぎ足
(しぐれくる かぼちゃのじゅふんに いそぎあし)
※受粉しに畑に通うのはクルマで。南瓜のコス
ト?は少し高くなるが、これも致し方ない。
6/21sun
インゲンの 大ぶり採りて 梅雨の膳
(いんげんの おおぶりとりて つゆのぜん)
夏掛けや やがて涼しく なる気配
(なつがけや やがてすずしく なるけはい)
※今年の梅雨の天気もかなり異常だ。西日本は
多雨だが、関東地方は高温と蒸し暑さが目立
つ。かと思うと暖気の流入で不安定になり、
雷や突風が定期便のようにやって来る。気温
が急低下することも。
6/20sat
朝練の 再開の声 沙羅の花
(あされんの さいかいのこえ しゃらのはな)
※地域の高校の強豪女子ソフトボールチーム、
この数カ月さぞかし辛かっただろうと思う。
暑さ寒さに関係なく、毎日を練習と試合に
かけてきたから。グラウンドに向かう彼女
らの挨拶する声は相変わらず大声で明るい。
6/19fri
梅雨晴れ間 女先生の 帽子行く
(つゆはれま おんなせんせいの ぼうしゆく)
※テレビで映画「二十四の瞳」を見た。久しぶ
りのデコ。若い時の顔と変わらぬあの声。
6/17wed
ダ・ヴィンチは 何度もぬりしと 梅雨の夜
(ダ・ヴィンチは なんどもぬりしと つゆのよる)
※NHKのルーブルの歴史(録画)を見た。1回
目の主役はダ・ヴィンチ。『モナ・リザ』は
終生手放さず、数限りなく手を入れたとか。
「なるほど・・・」とは言うものの。
6/16tue
空目指し 凌霄花の クライミング
(そらめざし のうぜんかずらの くらいみんぐ)
※中学校の校門近くの高い木にノウゼンカズラ
が見事な花を咲かせ、上へ上へと伝い登って
いる。去年もあったかなァ?
再開した学校への応援団。
6/15mon
伯母いつも 薄塩水で サクランボ
(おばいつも うすしおみずで さくらんぼ)
※遠い昔母の実家にはサクランボのなる木があ
って、季節には夢中で食べたものだ。その時
やさしい伯母が厳しく咎めたのは、必ず塩水
で洗ってから食べるようにとのことだ。あの
頃のサクランボは結構酸っぱいものだったが、
この上ない楽しみだった。
6/13sat
梅雨入りや 今日はなんにも しなくとも
(つゆいりや きょうはなんにも しなくとも)
※今日は昼前から本格的な雨に。蒸し暑さも解
消。やっぱり梅雨入り後の雨は違うなァ。今
日は袋掛けも、水やりも、草むしりも・・・
一日なんにもしないゾーー。
6/12fri
髪伸びて 楽聖に似たり 走り梅雨
(かみのびて がくせいににたり はしりづゆ)
明けやすき 闇をしとどに 走り梅雨
(あけやすき やみをしとどに はしりづゆ)
※行きつけの床屋の主人が病気静養中なので、
他店での「理容自粛」を宣言?して3カ月を
超えた。生きている証の髪の毛が裾のほうに
タップリとなった。
周囲の評判は良くないが、暗がりで鏡を見る
と、あのベートーベンがそこに?と思ってし
まう。生誕250年の今年はベートーベンイ
ヤー、お得意先回りで寄ってくれたのかと。
6/11thu
梅雨近し 露払いとなる 嵐なり
(つゆちかし つゆはらいとなる あらしなり)
梅雨近し 路地を曲がり来る 聖歌かな
(つゆちかし ろじをまがりくる せいかかな)
※雨が来る。西日本では既に強い雨と強風が。
年齢のせいもあるが、昨年の台風被害からこ
っち、異常気象には自然と聞き耳を立ててし
まう。依然トラウマ状態。
ピクッピクッ・・・。時々ビクビク。
6/10wed
ジャパネット 誰も叱らず ハエが飛ぶ
(じゃぱねっと だれもしからず はえがとぶ)
※民間放送がCMでもっているのは自明のことだ。
しかし商品の価格や電話番号を明示して今すぐ
の注文を煽るCMは明らかに別だ。地上波では
禁止されるべきだと思うのは私だけだろうか?
6/9tue
顔向けて 雨をこがれる 南瓜かな
(かおむけて あめをこがれる かぼちゃかな)
※来週あたりで梅雨入りかもと予報士は言うが、
目下のところは過去最高級の暑さが続く。し
かも蒸し暑い。
6/8mon
コロナ禍も 冥土のみやげ ブラシの木
(ころなかも めいどのみやげ ぶらしのき)
※新型コロナ第2波のしのぎ合いが続く。うま
く終息し、ワクチン普及にまでこぎつければ
異例の成功。めでたし、めでたしで先祖への
土産話になる。
それにしてもブラシの木の赤いブラシで鼻や
咽喉、肺の奥まで掃除をすれば、ウィルス撲
滅間違いなし。
石垣の 角を曲がって 蔦若葉
(いしがきの かどをまがって つたわかば)
6/7sun
袋掛け 耳触れるまでの 葉擦れかな
(ふくろかけ みみふれるまでの はずれかな)
※桃の袋掛けをやっている。たった一本ゆえに
貴重。「自家製のモモ」という響きをここ十
年来味わっている。
6/6sat
アラートとぞ スカルラッティの ソナタ聴く
(あらーととぞ すかるらってぃの そなたきく)
※レインボーブリッジは夜赤く染まり、都内は
警戒信号。一筋縄ではいかない。
黄のカラー マスクとる子に 寄りそいて
(きのからー ますくとるこに よりそいて)
※我が家の門前のカラー(海芋かいう)は黄色。
この暑さの中、下校時にマスクを外す子も多
いのではと見ていたら・・・、そういう子は
一人もいなかった。
6/5fri
ハバネラや カスタの響き 汗が飛ぶ
(はばねらや かすたのひびき あせがとぶ)
※今日の最高気温は真夏日になりそうな気配。
今季当地では初めて。この夏は例年より暑く
なる予想というし、どうせリスクが重なるな
らと更に熱そうなカルメンを観た。
6/4thu
蒸す夜に 焼き茄子の味を ともに言い
(むすよるに やきなすのあじを ともにいい)
※玉ねぎの収穫が終わり、ジャガイモも試し掘
りをしたとか。ヨトウムシがわんさといたら
しい。物々交換で新鮮なナスを手にした。さ
すがに相手は名うてのセミプロ、出来が良く、
おいしい。
6/2tue
十薬や 敵なれども 花すがし
(どくだみや かたきなれども はなすがし)
※その効能は知られているけれど、旺盛な繁殖
力はすさまじく狭い庭を一面占拠して、他の
花木を駆逐しそうな勢いである。草むしりを
命じられた。
6/1mon
シロップに もぎたての梅を 選りにけり
(しろっぷに もぎたてのうめを よりにけり)
※梅の出来は平年並み。しかし我が家の梅の実
の需要は年々減っている。ジャム、シロップ
など、人様に上げるにしても量はわずかにな
っている。梅酒はもう作らない。