SSブログ
ダクタク2017年1月 ブログトップ

ダクタク句集2017年(平成29年)1月 [ダクタク2017年1月]

1/31tue
おや今日か 見初めの松に オスプレイ
     (おやきょうか みそめのまつに おすぷれい)
        ※当地名所の一つに切られ与三郎ゆかりの「見初
         めの松」がある。その近くの港の対岸には自衛隊
         の基地があり、1/30昨日初めてオスプレイが降り
         立った。今後定期修繕の基地になる

1/30mon
犬のあと 二番の歌詞は 出ず終い
     (いぬのあと にばんのかしは でずじまい)
        ※3月下旬から4月並みの気温だとか。風は強い。
         風に向かって大声で歌う。なじみの歌でも2番と
         なるとハタと止まってしまう。そればかり考えて
         歩く

1/29sun
朝日さす 田舎のバスに つけまつげ
     (あさひさす いなかのばすに つけまつげ)
        ※田舎のバスはおんぼろ車・・・でおなじみの美人の
         車掌のことではない。通勤の女性客の見事なまつ
         げだ。似合っているのだが・・・、朝のバスにはやや
         不釣り合い。視線を集めている・・・

1/28sat
老け具合 良い塩梅に 五分と五分
     (ふけぐあい いいあんばいに ごぶとごぶ)
        ※二人の先輩と東京で食事会。久しぶりにお会いし
         たが、見た目でのサプライズはなし。暖かい一日、
         軽いアルコールに食事。話に花が咲いた

花が咲く 病いと友と あの頃に
     (はながさく やまいとともと あのころに)
        ※三題噺ではないが、話題はこの三つ。各人なり
         の山と谷を、そこはオブラートで包み持ち前のユ
         ーモアをまじえて・・・。いい話をいっぱい聞けた

純喫茶 今ではカフェの ドリンクバー
     (じゅんきっさ いまではかふぇの どりんくばー)
        ※コーヒー一杯で何時間もねばったというのは昔
         の話。最近はこれ。おかげでゆっくり出来る。
         ただ、お腹はドリンクで膨らむ・・・無理して飲ま
         なくてもいいのに

1/26thu
大寒や クリームすりこむ 白き爪
     (だいかんや くりーむすりこむ しろきつめ)
        ※乾燥で足の指の爪が硬くなり、少し白くなってい
         る。生色がない。爪は万病を映すとも言われる。
         歳のせいもあろうが、裸足で寒風にさらしたこと
         にも原因があるかも? 気休めかも知れないが、
         ハンドクリームを爪の下にすり込んだ

梅を手に 草ぼうぼうの 家の男
     (うめをてに くさぼうぼうの いえのひと)
        ※住んでいる気配のない家の門口に、梅の枝を
         持った男がいる。明らかに今朝起きたばかりの
         表情、服装もしどけなく寒そうだ。背の高さもあ
         ろうという枯れた色の草、雑草と白い梅の花

1/25wed
新春の光 田の中の保育園
     (しんしゅんのひかり たのなかのほいくえん)
        ※全国各地の降雪被害をよそに、関東地方は極寒の
         快晴。ちょっと古い保育園だが、今朝は朝日を浴び
         て、凛々しくも見える

冬のバラ 仲間の筆の 速く見え
     (ふゆのばら なかまのふでの はやくみえ)
        ※今年最初の絵画教室。年末年始から続くサボリ癖
         を断ち切らんと出かけたが、筆は遅々として進まず。
         どうも花はいけないと言い訳。顔は笑顔で・・・

1/23mon
南から 帰国の友あり 寒の宵
     (みなみから きこくのともあり かんのよい)
        ※歓迎会、外は風が冷たい。ちょっと迷ったが、最
         初はビールで乾杯。お帰りなさい! 主役の後輩
         氏はちょうど還暦。実り多い、これからは君の手
         で自由に・・・ 
          ¡Buen viaje con una música buena! !!

寒風や 場末の店の 煮込みかな
     (かんぷうや ばすえのみせの にこみかな)
        ※場末といってもここは浅草。売りは煮込み。湯気
         の向こうの、80歳過ぎの越後出身の女将さんが
         「もう閉めるよ」と。まだ五時前なのに・・・

 初春や 座長の見得に ためいきが
     (はつはるや ざちょうのみえに ためいきが)
        ※近くの木馬館にちょっとお芝居を見に。ほろ酔い
         機嫌で。場内はなにか初春気分、輝くような容姿
         といい声、いいセリフ回しに、場内一時放心?

1/22sun
寒の夜 寝顔を見つつ メールうつ
     (かんのよる ねがおをみつつ めーるうつ)
        ※家族の介護に明け暮れるA先輩の暮らしを垣間
         見るメールをもらった。世話をする歓びもあろうけ
         れど、圧倒的なご苦労とご心痛。少しでも多く静謐
         な時間が訪れますように・・・

1/21sat
就任式 めげぬトランプの ツキを見た
     (しゅうにんしき めげぬとらんぷの つきをみた)
        ※大方の感想はノーだが、つつがなく政権につか
         せることも米国流デモクラシーだ。ブレは大きく危
         険だが、確かな変化を買った層も多い

封切や トランプ劇場に 人影あり
     (ふうぎりや とらんぷげきじょうに ひとかげあり)
        ※映画ならば評論家も予想できない筋書きなしの
         大作か。まずは一年後のアカデミーアウォードを
         待とう。賞を独占、なんてことは・・・ないか?

1/20fri
妻倒れ 難聴進む 友の顔
     (つまたおれ なんちょうすすむ とものかお)
        ※行きつけの理髪店の奥さんが入院した。やつれ
         顔の主人が不安と睡眠不足を訴える。しかし、こ
         ちらの言うことが殆ど聞き取れない。少しの間に
         悪化した・・・。奥さんの快癒を祈ること切なり

1/19thu
ASEANも 中国なびきで 雪の道
     (あせあんも ちゅうごくなびきで ゆきのみち)
        ※朝貢貿易という「なびきの経済」を意味する言葉
         がある。中国の巨大な市場の力が拡張政策と表
         裏となって周囲を席巻できるのか? 席巻できた
         として、そのサスティナビリティや如何?
         一方で、「なびけ」と言っている間は駄目でも、
         「なびかれたら」なびかれた側は必ず変化する。
         大人になるかも。中国の王道とこんなにかけ離れ
         た時代は続かない・・・と。
         中国史好きの日本人が考えそうなこと、夢想

1/18wed
きっぱりと メイの決断 寒椿
     (きっぱりと めいのけつだん かんつばき)
        ※潔く明言する英首相。きれいごとを言わない・・
         いいねえ。ほれぼれする。大向うをうならせる。
         しかし波紋は大きい。「そこまでのことを考えて
         のブレグジットじゃなかったよ~」、後の祭り

1/17tue
統計は 最後ではないと 年男
     (とうけいは さいごではないと としおとこ)
        ※酉年年男。72歳の平均余命は13.4年とか
         (厚生労働省「平成19年簡易生命表」)。今はこ
         の種のデータが一瞬のうちに入手できる。統計
         曰く、「君の年齢では今年が最後の年男ではな
         いよ」「12年後まで頑張ってね、平均では生き
         られるはずだよ」
         ありがたいことなのか、どうか? 「たかが統計、
         されど統計」である・・・

1/16mon
犬よ待て フード二重に マスクして
     (いぬよまて ふーどにじゅうに ますくして)
        ※格段にすごい寒気団が来襲している。温暖な当地
         も朝の最低気温が0度を切る。寒冷地育ちとしては
         散歩時の極寒仕様を使わずにきたが、ここに来て
         年齢も斟酌し、強がりをやめる。ネックウォーマー
         も、カイロも・・・

1/15sun
ブログ書く 今の農家の 冬仕事
     (ぶろぐかく いまののうかの ふゆしごと)
        ※知り合いの農家の後継は四季の仕事と交友など
         を中心にいいブログを持っている。冬は時間があ
         り、遊びもブログも充実しているという。冬仕事と
         言えば、稲わらの加工、筵や縄作りなどが定番
         で、ささやかな現金収入となっていたのは遥か昔
         の話で今はゼロとか。それに代わる収入の道が
         アルバイト以外にないのが悩み・・・

1/14sat
カレンダーに 叱られ防止の WA
     (かれんだーに しかられぼうしの だぶりゅーえい)
        ※結婚記念日Wedding Anniversaryだ。小さく印刷
         文字のような字で2文字だけのサイン。このところ、
         この書き込みのおかげで事なきを得ている。以前
         は時々あった。その日になって突然言うものだから、
         どうしよう? かなり困った。やや陰険だと思った。
         来年頑張ろう・・と思った

1/13fri
寒坊主と 呼びし昔は 雪の中
     (かんぼうずと よびしむかしは ゆきのなか)
        ※故郷の街では寒行托鉢のお坊さんを良く見かけた。
         今はどうかな? 編笠と黒づくめの僧形に、小学生
         は悪態をついてこう呼んでいた。根雪で道路が狭く
         なり、まっすぐに路肩を歩けなかった光景が蘇る

1/12thu
朝練の 子が切なげに 咳をする
     (あされんの こがせつなげに せきをする)
        ※中学校の周囲を白い息を吐きながらランニングし
         ている。寒稽古という言葉が浮かぶ。あの子はや
         めとけばいいのに・・・

冬の朝 流しで母の 咳二つ
     (ふゆのあさ ながしでははの せきふたつ)
        ※咳からの連想で思い出したもの。昔、流し=台所
         は一段低かったりして寒かった。軽い咳でも気に
         なる時があった

1/11wed
二年越し 鳥の名調べ 初ひかり
     (にねんごし とりのなしらべ はつひかり)
        ※ジョービタキ? アカハラ? 年が明けてもまだ
         名前に行き着かない。留鳥で、見かける時はいつ
         も一羽。うすい赤茶色の胴体で腹に真っ白な部分
         がある。ピヨーーヨ?いい声で鳴く。もっと真面目
         に調べてみよう 

1/10tue
晴れ着着て 五輪を誓う 朱き唇
     (はれぎきて ごりんをちかう あかきくち)
        ※普段は練習に明け暮れ、お化粧してカメラの前に
         立つことなどなかった娘たちが口々に東京五輪へ
         の決意を述べた。頼もしい

新成人 暴れる子らの ニュース減り
     (しんせいじん あばれるこらの にゅーすへり)
        ※晴れ着を揃えるにも親の金や自分の蓄えを使って
         いることで、騒いでもバカバカしいと思うようになっ
         たのか? 言いたいことを騒いで表現してもムダだ
         と考えたのか? 
         このことって良いことばかりではない・・・あのエネ
         ルギーはどこに収斂するのか、それとも雲散霧消
         してしまうのか?

1/9mon
駅頭に 師を待つ父の 赭い顔
     (えきとうに しをまつちちの あかいかお)
        ※戦後間もない年の正月に、師の篠田悌二郎とその
         師の水原秋桜子を待っている。若い父にとって大巨
         人を迎える喜びと緊張・・・

1/8sun
松取れて 押入れから出す 体重計
     (まつとれて おしいれからだす たいじゅうけい)
        ※年末年始をはさんで、やっぱり・・・増えている。
         美食飽食の覚えはないが、寝正月のせいですかね。
         しまっておいて良かった

1/7sat
寒の入り スーラの光 欲しいまま
     (かんのいり すーらのひかり ほしいまま)
        ※厳しい寒さ。今朝の光はピリピリしている。季節は
         違うが、点描の絵の光を思い出す。寒い朝に景色
         を眺めている者などいないから、独り占め、欲しい
         まま・・・。しかし「欲しいまま」というフレーズはいく
         つかの句で見たことがある。パクリ。
         点描風景画の趣味からすればスーラよりシスレー
         だが、字数がね・・・

寒の入り カラーの葉っぱ 今朝斃れ
     (かんのいり からーのはっぱ けさたおれ)
        ※例年寒さに頑張るが、寒中に一夜にして萎れた

1/6fri
タオルまき 隣町まで 初湯かな
     (たおるまき となりまちまで はつゆかな)
        ※近くの温泉施設へなどではない。隣の町にある老
         舗の銭湯へクルマで出かける。節目節目でしか行
         かないが、本当にゆったりする。身も心も・・・

1/5thu
初売り日 女は既に 戦闘に
     (はつうりび おんなはすでに せんとうに)
        ※早々に買い物に行かなくともと思うが、我々男の
         暮らしは彼女らの奮闘にかかっている。今年もお
         世話になります

1/4wed
仕事始め 労働者諸君の クルマ行く
     (しごとはじめ ろうどうしゃしょくんの くるまいく)
        ※思い起こせば、仕事始めの日はグレーだった。休
         暇の後の出勤はいつも重かったし、かと言って今
         日行かないと新年の挨拶が大変だ。
         この一年の抱負を胸に・・・とはてんで遠かった 

デパートの 存在意義や 福袋
     (でぱーとの そんざいいぎや ふくぶくろ)
        ※デパートの前向きなニュースはめっきり少なくなっ
         た。株が一時上がった時に宝石など高価なものが
         売れているとかの報道は二三年前のアベノミクス
         盛りの時だった。トランプ効果で再現なるか・・・

1/3tue
子らの声 額のシワが 一つ消え
     (こらのこえ ひたいのしわが ひとつきえ)
        ※妹夫婦、姪一家、甥一家がやって来た。一年でそ
         んなにない「我が家の騒ぎ」である。甥姪の子供た
         ちの声がこだまするよう・・・

名を知らぬ 読者に一礼 ブログ初め
     (なをしらぬ どくしゃにいちれい ぶろぐぞめ)
        ※こんな「シニアの雑記帳」のようなブログにも一定
         の読者がいる。感謝しながら、今年初めのブログ
         を書いた。よろしくお願いします

1/2mon
鷹がいる 富士見る朝の 散歩道
     (たかがいる ふじみるあさの さんぽみち)
        ※こんなに穏やかな正月は久しぶり。行く手に富士山、
         そばの電線に鷹らしき鳥がいる。びっくり。珍しい、
         種類はわからないが、確かに鷹のようだ。初夢の良
         運には「一富士、二鷹・・・」という相場があるが、これ
         を意識してから、二度びっくり・・・。(夢見ではないが)
         コイツは新春から縁起がいい。
         近くの畑を見れば、茄子が・・・ということはない

初詣 樹木葬とやらを 見て廻り
     (はつもうで じゅもくそうとやらを みてまわり)
        ※清新な気持ちでお参りが出来た。最近は地方のお
         寺や自治体でも様々な形で「新しい墓」を売り出して
         いる。評判を読んだ都の「樹木葬」、当地でも古い寺
         が境内の一角に樹木葬を設置した。なかなかの場
         所だし、提案の内容もいい。ただ代替わりした、こ
         の寺の坊主が「かなりのやり手」なのが気にかかる

1/1sun
去年今年 虚子を手本に 句をひねる
     (こぞことし きょしをてほんに くをひねる)
        ※しょうもない川柳らしき駄句を今年も作ろうと思っ
         ている。このダクタク(駄句多句)句集は日々の小
         文とあわせ「暮らしの意識」書き付け帳である。レ
         ベルは低いが、比較はなしよ・・・
         一年の計のつもり

ダクタク2017年1月 ブログトップ

この広告は前回の更新から一定期間経過したブログに表示されています。更新すると自動で解除されます。