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ダクタク2016年5月 ブログトップ

ダクタク句集 2016年(平成28年)5月 [ダクタク2016年5月]

5/31tue
野外にて 半世紀ぶりの お絵かきを
     (やがいにて はんせいきぶりの おえかきを)
        ※絵画教室、今日は青田と新緑を求めて屋外特別編。
         心地よい微風と日光は最高で、気持ちはワクワクし
         たのだが・・・。これがなんとも様にならず、次第に焦
         りが募ってきた

合評会 一人遥かに 間に合わず
     (がっぴょうかい ひとりはるかに まにあわず)
        ※午後に「見せ合いっこ」を行って散会となるのだが、
         他の仲間の緑の田園風景と違って、こちとらはまだ
         「彩色前」。今回も細かく、遅く・・・。
         内心「画風が違うのだから」と力んでみるが、やっ
         ぱり修行が足りないの一言に尽きる。ひとり小学生
         がいる感じ。これから頑張る・・・

5/30mon
登り来し 岩稜ことさら 居丈高
     (のぼりきし がんりょうことさら いたけだか)
        ※若い参加者に混じって、シニア組も伊予ヶ岳頂上に
         挑戦。リーダーのガイドよろしく、ロープを掴み鎖に
         しがみついて、やっとのことで登頂。ホッ。シニアの
         口は途端に滑らか、「いやァ、思った程ではなかっ
         たよー」
         無事に下山して麓から頂きを眺めると、遥かに高く
         頂上が見える。「うわーッ、・・・あそこに登ったんだ。
         良かったねェ」、今度はシニア組の素直な感想だ。
         筆者もそのひとり。一晩過ぎた今もそう思う
伊予ヶ岳.jpg

5/29sun
野山歩き 健脚向けで 参加減り
     (のやまあるき けんきゃくむけで さんかへり)
        ※南房総の伊予ヶ岳と富山(とみさん)を縦走するコ
         ース。一旦平地まで下りて登り返すのが大変なのと
         伊予ヶ岳の頂上付近は大きな岩が重なっていてロー
         プや鎖の伝い歩きを要求される。事前の案内に「健
         脚向け」の一言が・・・。いつもは定員がアッという間
         に埋まるのが、今回は25人ほど。平均年齢は55歳
         前後とか。幸いきれいに晴れ上がり、快適だった

じじばばの 野山歩きの お荷物に
     (じじばばの のやまあるきの おにもつに)
        ※シニアの参加者が多い中で、お荷物にならないこと
         を念じて参加。右膝の爆弾もなんとか無事に終了で
         きた。伊予ヶ岳の頂上チャレンジも結果オーライ

5/28sat
天才も 軽きに泣きて あきれ果て
     (てんさいも かるきになきて あきれはて)
        ※石原慎太郎著「天才」を読んだ。質量ともに軽い。
         なにより、この著者ならではと思わせる部分が皆無
         に近い。文章というより、クセのある用語法を真似
         ているだけのライターの仕事かも。
         「太陽の季節」で世に出た著者が晩節を汚すような
         「こんなもの」で終わっていいものか。それともまだ
         まだ世に憚るか?

戯れに 天才を読んで そのあまり
          軽きに泣きて 脚すくむかな

5/27fri
薫風や 被爆者の胸に 灯がともり
     (くんぷうや ひばくしゃのむねに ひがともり)
        ※米大統領の広島訪問、なにはともあれ大きな前進。
         言及しないまでも、彼の胸に去来しているものは?

進太郎 妻同伴で 10年後
     (しんたろう つまどうはんで じゅうねんご)
        ※今回のカナダの首相夫妻に負けない若い指導者にな
         れるか? そんな夢を見ているかな

次回から やめよっかなと トランプ氏
     (じかいから やめよっかなと とらんぷし)
        ※先進7ヵ国でのサミット。経済問題であれば、良く
         も悪くも新興国代表の中国を入れないと議論が機
         能しない、という問題がある。ましてトランプ氏は仲
         良し倶楽部排斥論者か。彼の功績はなんといって
         も、こうした駄句の濫造促進。以下同文

俺たちも やめよっかなー 彼となら
     (おれたちも やめよっかなー かれとなら)

サミットは 中国とやる 他はいい
     (さみっとは ちゅうごくとやる ほかはいい)

数年後 オバマの道を 懐かしみ
     (すうねんご おばまのみちを なつかしみ)

5/26thu
伊勢志摩は 地球を語る 波の上
     (いせしまは ちきゅうをかたる なみのうえ)
        ※サミット本番日

困難を 極める合意が あってこそ
     (こんなんを きわめるごういが あってこそ)
        ※事前の閣僚級会談とか、根回しとかの結論ありきで
         はなく、本番で丁々発止の議論ができればいい

警察官 見上げる先に ホテルあり
     (けいさつかん みあげるさきに ほてるあり)

泰山木 母の命日に 花揃う
     (たいさんぼく ははのめいにちに はなそろう)
        ※母死去の知らせに早朝に九州を立つ日、朝日が遅い
         彼の地はまだ薄暗く、その中に真っ白な花が浮かび上
         がるように咲いていた。 母親の花と決めた22年前

5/25wed
イーゼルは 鉛筆の先 頼りなく
     (いーぜるは えんぴつのさき たよりなく)
        ※立てた紙に鉛筆でデッサン。初めての体験でこれが
         大変、冷や汗ものだった。この方法が書きやすくなる
         日を信じるしかない

麦こがし 名前で口鼻 くすぐられ
     (むぎこがし なまえでくちはな くすぐられ)
        ※早朝散歩道の和菓子屋に「麦こがし」の文字が。
         もうこれだけで五感は過剰反応、昔の味が・・・

5/24tue
イーゼルは ちょと恥ずかしい 形から
     (いーぜるは ちょとはずかしい かたちから)
        ※例の絵画教室。仲間全員が室内でもイーゼルを使
         っている。・・エッ、私も? 初心者には本格的過ぎ
         て、びっくり。ま、最近は「形から入る」が王道だから
         納得。でも、新品は気持ち上憚られる。ネットオーク
         ションで中古の出物が・・・いけーッ

5/23mon
小粒だが 格別の味 地のアサリ
     (こつぶだが かくべつのあじ じのあさり)
        ※五月も下旬に。内房では潮干狩りのシーズン到来。
         アサリをいただいて、小粒だが早速味噌汁で味わう。
         うーん、いい味だァ・・・。
         大きいのは輸入物で潮干狩りの海に撒かれたもの。
         小さいのは地の海で育ったもの、と思うとなおさら
         味わい深い。

5/22sun
歯周病 とどめの一発 ただ抜歯
     (ししゅうびょう とどめのいっぱつ ただばっし)

抜歯して 縫って帰って お粥食う
     (ばっしして ぬってかえって おかゆくう)
        ※歯周病との闘いは数年前に部分入れ歯をいれて、収
         束したのだが、温存しておいた奥歯一本が少しも改善
         せず、ポケットが悪さするので抜いてもらった。
         高らかに終戦宣言をしたいが、血がとまらず縫っても
         らう破目に、麻酔も効いている。それでも食べる

息すっきり もう60年 持つみたい
     (いきすっきり もうろくじゅうねん もつみたい)
        ※歯で苦労する人が多い中で、「80歳20本」の基準
         はゆうゆう大丈夫でしょうとの保証を医師からもらっ
         た。しかし歯だけが立派でもねえ・・・、他が原因で死
         んで、歯だけが元気にパクパクしている図を想像し
         てしまう・・・

流氷は 去ったばっかり 真夏来る
     (りゅうひょうは さったばっかり まなつくる)
        ※北見は紋別とともに流氷観光の土地。5/21に32.9
         度の真夏日を記録した

5/21sat
アクアライン 800円で よみがえり
     (あくあらいん はっぴゃくえんで よみがえり)

アクアライン 渋滞情報の 常連に
     (アクアライン じゅうたいじょうほうの じょうれんに)
        ※ETC利用で800円になって久しいが、これは時限付
         きの割引。それまでの3,000円台と比較したら大幅
         な値引だから、通行量は特に土日、休日に急増した。
         交通情報でも渋滞が報道される。当地木更津は通
         過地になってしまった感があるが、それでも地元活
         性化に寄与している。潮干狩りにどうぞ・・・
         都知事も当地「竜宮城」にお出でになっていたよう
         で、おかげでテレビに出ています

5/20fri
移動学習 土産選びが 最優先
     (いどうがくしゅう みやげえらびが さいゆうせん)
        ※地元の「歴史を学ぶ会」に参加。今回は横須賀、横
         浜方面にバスハイクを兼ねた移動学習会。とはいえ、
         参加者のお目当てはなんと買い物。横須賀港の記念
         艦「三笠」を見学し、レクチャーを受けた後は昼食と
         ショッピングモールでの土産あさり

三笠にて 戦後の教育を 嘆く人
     (みかさにて せんごのきょういくを なげくひと)
        ※日露戦争の日本海海戦で圧倒的な勝利で日本に勝
         利をもたらした東郷平八郎元帥と旗艦三笠。横須賀
         港に記念艦として展示されている。
         元海上自衛隊の方から講話があった。わかりやすい
         説明で良かったが、現在の自衛隊と国防に関する一
         般人の認識の低さを嘆くことしきり

三溪園 道楽の規模に 度肝抜き
     (さんけいえん どうらくのきぼに どぎもぬき)
        ※3度目の訪問だが間が開いた。しかもボランティア
         の方が懇切に説明してくれたので、庭園のすごさ、
         今日的価値を再認識した。天気も最高・・・午後の
         やわらかい光とそよ風

ウェディング インバウンドに人気 事前撮り
     (うぇでぃんぐ いんばうんどににんき じぜんどり)
         ※庭園内には結婚式の衣装を着たカップルが何組も。
          それにしても事前撮りとは・・・韓国や中国みたいな
          習慣が日本にも。どの組も多くの観光客から声をか
          けられ、カメラを向けられてもいささかも臆するとこ
          ろがない。すごい・・・

5/19thu
ヘタ虫に 宣戦布告 柿の花
     (へたむしに せんせんふこく かきのはな)
        ※去年の柿はまずまずの出来だった。今年はヘタ虫に
         やられそうな予感。秋の収穫を夢見て、まずは退治
         の一度目の消毒を・・・

5/18wed
YouTube 紗矢香は娘 いや孫か
     (ユーチューブ さやかはむすめ いやまごか)
        ※庄司紗矢香を小さい頃から見てる。天才ヴァイオリ
         ニスト。CDも持っているが、今はYouTubeで以前
         の演奏から最近のものまで、なんと嬉しいことよ。
         彼女が演奏の合間にそっと微笑む。それを見て、こ
         のシニアも微笑む。オッ、俺の笑顔も捨てたもんで
         もない、という気に・・・。
         もう結婚してもいいよ

5/17tue
稀勢の里 変身ぶりを 信じかね
     (きせのさと へんしんぶりを しんじかね)
        ※先場所から嬉しい変身。顔つきまで一変した。しか
         し、これぐらいで安心はできない。今まで、どんなに
         長い間熱い声援が裏切られてきたことか・・・

おなじみの 力士の名前で 年齢が知れ
     (おなじみの りきしのなまえで としがしれ)
        ※テレビ放送開始の頃、相撲は野球、プロレスと並ん
         で庶民が歓喜した番組。街頭の受像機に、病院の待
         ち合わせ室に、町内の電器店に、金持ちの家に押し
         かけた。「高嶺の花」のテレビはいずれも高い位置に
         セットされていたっけ。 東富士、千代の山、鏡里、
         吉葉山、朝潮などがその頃の横綱。これらを知る世
         代は70~75歳か

本来の 仕切り直しこそ 面白い
     (ほんらいの しきりなおしこそ おもしろい)
        ※その頃は高度成長前、サラリーマン全盛には程遠い
         頃。力士も勤め人化していなかったよね。今は力士
         も勤め人、マニュアルが幅を利かすのか? 制限時
         間一杯まで淡々と、だらだらと仕切る。
         次第に紅潮して仕切り、時間前に両者がサッと立つ
         ことなんて・・・夢のまた夢

5/16mon
白鵬や 枯淡の域には ちょと遠く
     (はくほうや こたんのいきには ちょととおく)
        ※なにせ強い横綱で、記録を悉く塗り替えている。一
         人横綱時代の功績も大きい。がしかし、風格、挙措
         となると今イチの感がある。日本人は欲得を越えた
         強さ、野武士の風格を好むから・・・、いつまでも
         「つっぱり気」が抜けないところが気になる

5/15sun
早どりの 新玉葱を せがみ食う
     (はやどりの しんたまねぎを せがみくう)
        ※みずみずしい新玉を思い切り食べる。せっかくの収
         穫ながら、素人が収穫する頃は市場でも新玉葱が氾
         濫し、値段は格安に・・・

苗植えて 夢はスイカを 撫でており
     (なえうえて ゆめはすいかを なでており)
       ※捕らぬ狸の皮算用。買ってきた苗はしっかり接木をし
        た、確率の良いもの。高価・・・

5/14sat
野を歩き 鎌足ざくらを 語る人
     (のをあるき かまたりざくらを かたるひと)
        ※4月下旬に「鎌足さくらを見る野山歩き」の会に参
         加した。リーダーは守る会の女性。50歳代とおぼ
         しき女性3人で20年以上会を続けてきたという。
         注目は、鎌足公ゆかりのサクラ鑑賞にとどまらず、
         地域の自然、歴史、暮らし全般に精通していること。
         野を横切ってお堂と小さな仏像を見、山を登っては
         砦跡を眺め、下って開墾地の跡を解説、5時間に及
         ぶ歩き会は充実そのもの。こんな取り組み、地味だ
         けど他にないよー。表彰もの・・・

葉桜は あと半年の 木洩れ日を
     (はざくらは あとはんとしの こもれびを)
        ※さくらは我々を楽しませてサーッと駆け抜けてしま
         う。葉桜は長い付き合い。今五月、これから暑い夏
         と初秋にかけてまで・・・

5/13fri
夕立で あって欲しいが 五輪影
     (ゆうだちで あってほしいが  ごりんかげ)
        ※2020東京五輪誘致に出所不明な協賛金が日本か
         ら? 決まった瞬間を報じるテレビ、笑顔が溢れてい
         たが・・・

巨星に 触れずにきた我れ ただ愚か
     (おおぼしに ふれずにきたわれ ただおろか)
        ※蜷川幸雄の訃報あり。一度も直接舞台を見たことが
         ない。思いつつも、とか言っても・・・なんにもならない

あの人は 沙翁を何度 読んだろう
     (あのひとは さおうをなんど よんだろう)
        ※あの感性と闘争心に圧倒された感があり、足が遠の
         いていた側面もあるなァ。あの人の沙翁作品にかけ
         た熱意、せめて読んでいきたいと思う

再編へ 救いがたき 大チョンボ
     (さいへんへ すくいがたき だいちょんぼ)
        ※明るみになるほどにひどい内容。身内、三菱gr中核
          (重工、商事、銀行)が言っている。「あれは三菱では
         ない」と。中核もそれぞれ今度は余裕なし

ゴーン走る 第4コーナーで 追い風が
     (ごーんはしる だいよんこーなーで おいかぜが)
        ※企業価値が毀損した三菱自動車を安く買ったことに
         なる。さて、これがどう展開するか? 目を離せない 

5/12thu
五月晴れ 遥か彼方は 相馬の空よ
     (さつきばれ はるかかなたは そうまのそらよ)
        ※福島県三部作を試みました。初めは浜通り。「新相
         馬節」そのもの。見渡す限りの青田です

鏡見る 智恵子はうつつ 空思う
     (かがみみる ちえこはうつつ そらおもう)
        ※次は「中通り」。安達太良山の雄姿はいかほどかと
         思うほどの五月晴れです

古稀過ぎて 不意に自然に 会津弁
     (こきすぎて ふいにしぜんに あいづべん)
        ※最後は「会津地方」。ここの管理人の故郷です。月
         並みですが、鶴ヶ城のさびれた石垣の上から磐梯山
         を遠望した時の五月の風を思い出します

5/11wed
絵画教室 七十歳の 新入生
     (かいがきょうしつ ななじゅうさいの しんにゅうせい)
        ※好きなのですが、「下手・細かい・遅い」と三拍子
         そろっています。よろしくお願いします、と挨拶。
         重圧もあるが、この年齢で人から物を習うというの
         は胸躍るものがある

筆洗い 横目で見ても やはり下手
     (ふであらい よこめでみても やはりへた)
        ※一回目とはいえ、どう見ても・・・

素質なし 先刻承知の 厚顔無恥
     (そしつなし せんこくしょうちの こうがんむち)
        ※「今更恥ずかしがっても」と開き直った。速く描き、
         黙って枚数を稼ごう、と決意。目先30枚まで・・
    
スケッチは 道具買ったら サボリ癖
     (すけっちは どうぐかったら さぼりぐせ)
        ※自学自習路線は、年季の入ったサボリ癖のため放
         棄した。今度は先生や仲間の目がある。そう、強制
         力ができた。やるしかない。(少しいやだけど)枚数を
         稼ごう。黙々と・・・

5/10tue
ツバメ入れ 戸を締め夜の ご飯かな
     (つばめいれ とをしめよるの ごはんかな)
        ※朝夕にツバメのための開け閉めをしてやる家。店屋
         さんの家とか入口に土間がある家とか、少なくなっ
         ている。家族の一員のような感覚も・・・

連休明け 息子はツバメに 見送られ
     (やすみあけ むすこはつばめに みおくられ)
        ※長い連休明けの出勤。見え見えに不機嫌な顔をした
         息子は「戸を開けて」と催促するツバメに送られ、
         ご出勤

つばめ住む 軒先減って 五月雨
     (つばめすむ のきさきへって さつきあめ)

低く飛ぶ お前はどこに 餌運ぶ
     (ひくくとぶ おまえはどこに えさはこぶ)
        ※雨模様の午後、せっせと餌を運ぶツバメは勤勉で、
         カッコいい

5/9mon
最後の日 まだ一日が 最後の日  
     (さいごのひ まだいちにちが さいごのひ)
        ※お勤め現役時代の話。待ちに待った休みが長いほど、
         その最後の日は気分複雑だった。期待に違えず、充
         実した休暇を過ごせたと感じることは稀だったからだ。
         アッという間に目の前を通り過ぎた休み。
         アアァ・・・ためいきが。これが最後の日

最後の日 小声でそっと ざまあみろ
     (さいごのひ こごえでそっと ざまあみろ)
        ※そしてこれが今の感想。OBは現役時代の切ない最
         後の日の感傷を思い出している

俺たちの サンデー毎日 終わらない
     (おれたちの さんでーまいにち おわらない)
        ※「終わらない」は正確ではないよね。終わる日は即
         Xデー。その日まで続く長い休みを楽しみ、「休み
         ボケ」なしで終わる。PPKが望まれる所以だ

5/8sun
ちまき食う 元母の味 今コンビニで
     (ちまきくう もとははのあじ いまこんびにで)
        ※東日本では柏餅、西日本では粽(ちまち)が多いと
         か。例外もわんさとあるらしい。故郷、福島県会津
         地方では(越後に多いらしい)笹団子が定番だった。

         粒餡をよもぎ餅でくるみ、笹で包み、藺草で結える。
         そしてそれごとセイロで蒸す。
         笹もよもぎも事前に山に取りに行く。準備が必要だ
         った。今は各地のコンビニや道の駅で売っている。
         便利な世の中、風味はイマイチ・・・

三角の 角巻という 母の味
     (さんかくの つのまきという ははのあじ)
        ※知る人は多くないと思っていたが、テレビで何度も
         登場してびっくり。モチゴメを三角の笹の中に入れ
         て蓋をし、藺草でしばり、セイロで蒸す。保存がき
         く。・・・さめたモチゴメの食感を思い出す。
         さました砂糖湯につけ、きな粉をまぶして食べる。
         大好きだが、この20年ほど機会に恵まれない

パルミラで 国策コンサート ゲルギ振り
     (ぱるみらで こくさくこんさーと げるぎふり)
        ※ロシア支援でシリアの遺跡パルミラを奪還した証し
         として、なんと古代劇場遺跡でロシアが開催。敬愛
         するゲルギエフが指揮をした

5/7sat
この風は 新しき夏の 贈り物
     (このかぜは あたらしきなつの おくりもの)
        ※今朝は風がおさまって、やわらかい木もれ日とそよ
         風が。新夏という言葉はないが、それを感じさせる
         一日のはじまり

新しき ノートの白さ ヤマボウシ
     (あたらしき のーとのしろさ やまぼうし)
        ※当地ではヤマボウシの白い花が小さく開いている

藤村の 通いし食堂 川べりに
     (とうそんの かよいししょくどう かわべりに)
        ※藤村の小諸での教師生活時代、千曲川の川べりにあ
         る食堂兼飲み屋を愛好していた。その頃を描く自伝
         的小説に登場する。入口から真ん中に通路があり、
         両側は畳が敷いてあり衝立で仕切られていて上がっ
         て食事をする。向かって左側は千曲川が見下ろされ、
         絶好の眺め。休みには仲間の教師と連れ立って、時
         に昼間から酒を飲む・・・。見てきたような嘘? 
         
         当地にある川べりの食堂は本当に同じイメージ。長
         年そう思って来た。もっともこちらは先年店を閉じ
         たが

5/6fri
新樹風 痩身の父に 強すぎて
     (しんじゅかぜ そうしんのちちに つよすぎて)
        ※病後の父を家に預かった頃の回想。すっかり痩せて
         しまった父は、相変わらず外を散歩したがる。ちょうど
         今頃の季節だった

繰り返し 父が褒めいし 菖蒲風呂
     (くりかえし ちちがほめいし しょうぶぶろ)
        ※その父が褒めた菖蒲湯。狭い浴槽なのに・・・

5/5thu
鯉のぼり 見上げる妻の 若い頃
     (こいのぼり みあげるつまの わかいころ)
        ※妻もきれいだった。世の中も単純に前に走っていた。

植物系 鯉食う暮らし 遠くなり
     (しょくぶつけい こいくうくらし とおくなり)
        ※その孫も長じて「植物系男子」などと言われて、お
         となしくしているようでは・・・。そもそも鯉のぼりは
         「男らしくあれ」の象徴です

植物系 戦争はムリ この国は
     (しょくぶつけい せんそうはむり このくには)
        ※植物系とは関係ないが、若い人の集団意識、帰属意
         識は良くも悪くも総じて薄い。悪口で言えば、日々
         の目先の安寧をなにより優先し、それが危うくなる
         と頑なに反発する。戦争法案、徴兵制に道とか言わ
         れるともう先が見えない。
         そうでない人も大勢いるのだが・・・。

オダマキや しなりて勁き 細い茎
     (おだまきや しなりてつよき ほそいくき)
        ※今盛んに西洋オダマキが可憐な花を見せている。何
         色も、淡い色。濃い紺も。この花、昨日の強い風に
         しなりながらも、倒れず、なにもなかったように咲
         いている。こういう植物系もある・・・

5/4wed
地下鉄が やたら多くて ついタクシー
     (ちかてつが やたらおおくて ついたくしー)
        ※新しい地下鉄、もう何年もたっているが、自分が住
         んでいた頃になかった路線は縁遠い。便利なことは
         わかっているが、つい地上へ・・・

ドヤ顔の 個人タクシー BMW
     (どやがおの こじんたくしー びーえむべー)
        ※個人のタクシー、どう見ても趣味でやっているとし
         か思えない。いいねェーー経験も豊富なようだし、
         ステレオの音がいい。窓の外の景色が流れる・・・
         ついついメーターを忘れている

5/3tue
道南の 花なきフェスタに 憤り
     (どうなんの はななきふぇすたに いきどおり)
        ※昔初めて北海道に住んだ頃、GW連休に道内で一番
         早く咲く松前市のサクラ祭りに行った。なんと開花は
         数えるほど。こらーッという気持ち、憧れの北海道に
         裏切られたような・・・若かったし

花求め 津軽海峡を 戻り旅
     (はなもとめ つがるかいきょうを もどりたび)
        ※その時本州からの旅人がいて、予定を早めて本州に
         帰り弘前のサクラを見に行くと言っていたっけ。
         最近は地球温暖化のせいか、連休中に松前も函館も
         毎年コンスタントに咲くらしい。
         あの頃の北海道の連休中はまだ寒く、「連休明けに
         は、色んな花が一斉に咲くから、それは見事だよ」
         と慰められた

強風に 弘前の花を 思いやる
     (きょうふうに ひろさきのさくら おもいやる)
        ※その弘前、今年も見事なサクラが訪問客を喜ばせて
         いるようだ。可憐な花びらは散り時がこなければ強
         風にも堪えるという。とはいえ、東北北海道の今日
         は強風注意とある。どうなることか・・・

5/2mon
犬癒えて 八十八夜の 月に吠え
     (いぬいえて はちじゅうはちやの つきにほえ)
        ※飼い犬の病気がやっと治まった。今日は八十八夜。
         今年は萩原朔太郎の生誕130年と言っていた。
         代表詩集「月に吠える」

使いたき 語句あり春の 暮るるころ
     (つかいたき ごくありはるの くるるころ)
        ※ダクタク句集ゆえ何でもアリ。実は使いたかったの
         は「春暮るる」。一日の春の日の夕暮れでも、晩春
         のころ行く春を惜しむ意味でも使われるらしい。
         ここでは後者。5日が立夏だから4日までしか使え
         ないという。へぇー。・・・使ってみただけ

5/1sun
孫の家 竿が低くて 鯉下がり
     (まごのいえ さおがひくくて こいさがり)
        ※じいじが贈った鯉のぼりがだらりと竿に垂れ下がっ
         ている。「あんなに大きいの、いらなかったみたい」
         と妻。じいじは何故か息子や孫には見栄を張る?

鯉のぼり 見上げる孫の 脚長く
     (こいのぼり みあげるまごの あしながく)
        ※今ここにジジ、息子、孫と三代の男が揃っている。
         孫の脚が飛び抜けて長い、いいプロポーション

住宅地 甍の波に 鯉ちらり
     (じゅうたくち いらかのなみに こいちらり)
        ※♪ 甍の波に~五月の青空高くすがすがしいイメー
         ジだ。鯉のぼりはソコカシコにちょっとしか見えない
         けれど、子を思う親や祖父母の想いは変わらない

メイデイに 投資を促す プラカード
     (めいでいに とうしをうながす ぷらかーど)
        ※最近経営陣のミス、弱気による企業の停滞が目立つ。
         内需の頭打ち、少子化を理由にしているが、経営者
         総弱気化に陥っているのでは? 慎重すぎる経営は
         組合にも歓迎されない。
         メイデイに曰く、「もっとリスクをとろうよ」

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