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ダクタク2017年2月 ブログトップ

ダクタク句集2017年(平成29年)2月 [ダクタク2017年2月]

2/28tue
落ち着かぬ わけはアイツと 二月去る
     (おちつかぬ わけはあいつと にがつさる)
        ※世界中が米国大統領に振り回された感があるひと
         月だ。なんとなく落ち着かないのはそのせい?

2/26sun
プレ金で 戦線離脱の 心地よさ
     (ぷれきんで せんせんりだつの ここちよさ)
        ※短縮の呼び名が出来、官財合作のにおいが漂う
         「プレミアムフライデー」。まあ出自はどうあれ、退
         社の口実にはなる。昔サラリーマンの頃、爆弾予
         告があって「総員退社」となった。あれは嬉しかっ
         たなあ。想定外の突然の自由時間。
         なにをしたか? 近くの理髪店で頭を刈ってもらい
         居眠りを楽しんだ。バカみたい・・・。

プレ金は そりゃラブホかな アハハとさ
     (ぷれきんは そりゃらぶほかな あははとさ)
        ※マイクを向けられた若い女性のトーク。あっけら
         かんと・・・。

2/25sat
受験日は 東京マラソンの日 宿探し
     (じゅけんびは とうきょうまらそんのひ やどさがし)

昨日までの 禁句を母は 繰り返し
     (きのうまでの きんくをははは くりかえし)
        ※受験生の懸命さと、合格を祈る母の気持ちは変わ
         りがない。頑張れ、頑張れ、頑張れ・・・送り出した
         後は、この言葉解禁とか。

2/24fri
春風駘蕩 美女はコートを 脱いだのに
     (しゅんぷうたいとう びじょはこーとを ぬいだのに)
        ※このところの天候は寒い日と暖かな日が押し合い
         している。三寒四温。昨日の四月並みの気温が今
         日はグッと冷えて戻る。

アッチッチ 寝床でヤケド 馬鹿の春
     (あっちっち ねどこでやけど ばかのはる)
        ※布団の下に電気敷布(一部に欠陥を理由に商品
         回収の動きがある)を使っている。真冬でも最初の
         30分ほど通電して、寝る前にスイッチを切る。とこ
         ろが昨夜は切り忘れ! 寝苦しさを感じつつも寝
         ぼけているからそれとは気がつかない。低温やけ
         ど寸前だろうか? アッチッチと言って切る。それ
         まで我慢して寝ていたはずなのに、寝床の熱さは
         一秒たりとも堪えられない・・・。バサッと布団を剥
         いで、やっと一息つく。バカ・・・気が付くのが遅い。

2/23thu
きよ女なる 四十八人目は 女なり
     (きよじょなる しじゅうはちにんめは おんななり)
        ※NHKドラマ「忠臣蔵の恋~四十八人目の忠臣~」
         がもうすぐ終わる。浅野内匠頭の正室に仕え、義
         士と恋仲になった主人公は討ち入りのために様々
         な苦労をする。本懐を遂げた恋人は切腹。別離。
         その後紆余曲折を経て、なんと6代将軍家宣の側
         室になるという・・・。史実の境界線がわからなく
         なるほどになかなか面白い。

義士忌過ぎ 武井咲が かほどまで
     (ぎしきすぎ たけいえみが かほどまで)
        ※主人公きよを演じるのは武井咲。これまで目ぱっ
         ちりの可愛い子ちゃんと思っていたが、なかなか
         どうして。カツラと和服が似合うだけでなく、凛と
         した主人公を見事に演じきっている。大いに見直
         した次第。

2/22wed
春燈や 万太郎の句を 口ごもる
     (しゅんとうや まんたろうのくを くちごもる)
        ※「春燈」は久保田万太郎の主宰した俳句誌。夕方
         の散歩で彼の好きな句がどうしても出てこない。
         記憶力の減退? 仕方なしに有名な句を諳んじる
         ことに。季節が合わない・・・。
           草笛を ふいて神田の 生まれかな
           時雨るるや 麻布二の橋 三の橋

2/21tue
春一番 アルハンブラの ギター曲
     (はるいちばん あるはんぶらの ぎたーきょく)
        ※昨日から今朝明け方まで強風はすさまじかった。
         今日は打って変わって穏やかな晴天。
         アルバイシン地区の石畳の道からアランブラ宮殿
         を見上げると、城の上、青い空に土煙が上がって
         いる。「上はまだ風が強いのかな? ゆっくり行くと
         しよう」 春の日の幻想・・・。

2/20mon
70歳の デニムパンツや カラス啼く
     (ななじゅうの でにむぱんつや からすなく)
        ※久しぶりに新調する。現在の体重、体型に合わせ
         た最初の一本で、今までより細身だ。やや恥ずか
         しい・・・。カラスがひやかしたらどうしよう。

2/19sun
ハマ育ち シニア殺しの 芸の冴え
     (はまそだち しにあごろしの げいのさえ)
        ※濱乃志隆という音楽家の演奏会が公民館であっ
         た。フルートを奏し、ギター伴奏で童謡と昭和歌
         謡、締めはなんと玄人はだしの落語だ。楽しいお
         しゃべりで、シニアの歌声を引き出してくれる。
         みんな、大満足のひととき。

うたごえと 落語一席の 詰め合わせ
     (うたごえと らくごいっせきの つめあわせ)
        ※この詰め合わせ、名を「音楽と落語の宅配便」と
         いう。学校とか公民館とか、全国で4000回を越
         える演奏会活動というからびっくり。高齢化と変化
         が速い現代、こういう手作りの会は商品価値が高
         いし、現に大いに受けている。

演芸会 今やコンサートと 名を変えて
     (えんげいかい いまやこんさーとと なをかえて)
        ※この種の会は、一昔前までは演芸会と呼ばれた
         ものだ。今や芸人はアーティストと呼ばれ、会はコ
         ンサートとなった。間違っても「ドサ回り」などとは
         呼ばない、これだけ聴衆を魅きつけるエンターティ
         ナーであれば。

2/18sat
雪の里 しな布紡いで 五十年
     (ゆきのさと しなふつむいで ごじゅうねん)
        ※シナの木の皮を初夏に剥がし、冬になって糸に
         紡ぐ。それを織ったのがシナ布。福島、山形、新
         潟の県境山間地域では冬の仕事として昔からあ
         った。NHKで新潟県村上市山熊田地区が紹介
         された。今も健在。丈夫な生地、シンプルなデザ
         インと素朴な色合いが好評とか。

とちもちは 手間を惜しまぬ 風味あり
     (とちもちは てまをおしまぬ ふうみあり)
        ※遥か昔、山に遊びに行って、トチノミが「食べら
         れる」と聞いて、リュックに目一杯詰め込んで意
         気揚々と家に持ち帰った。しかし母親にあえなく
         引取りを拒否された。ちょっと苦い記憶。
         時間をかけて丹念にアクを抜き、もち米と合わ
         せ蒸して撞く。丁寧にやると短くとも20日ほど
         日にちがかかる。
         山に落ちている実は、そのままではクマもイノシ
         シも目もくれない。

2/16thu
マイク持つ 白髪のスターが 続々と
     (まいくもつ しらがのすたーが ぞくぞくと)
        ※今日は絵画教室の、ちょっと遅い新年会。今年も
         よろしく。食事会のあとはカラオケ。絵の腕前よ
         りはこっちの方が・・・。

和服の師 津軽のふるさと しなやかに
     (わふくのし つがるのふるさと しなやかに)
       ※いつも厳しく指導いただく先生は、例会のあと帰宅
        して、会場に和服で登場。いつもエネルギーに溢れ、
        しなやかである。言葉も、動作も、絵も、和服姿も、
        そして歌も・・・しなやか。

誓うのは せめてゴッホの 熱意だけ
     (ちかうのは せめてごっほの ねついだけ)
       ※絵の腕がないのはわかるが、ゴッホの熱意を、せめ
        て真似るだと? 冗談でしょ? 一番遠いのが、そ
        の熱意だよ。ゴッホのあの狂おしいばかりの絵に対
        する姿勢だよ。

2/15wed
あげるけど 場所は秘密と ふきのとう
     (あげるけど ばしょはひみつと ふきのとう)
        ※早取りのふきのとうをくれた御仁は場所を明かさ
         ないとか。ふふふ、こちらも実は良い場所を知っ
         ている。そこはまだ早い。
         ・・・しかし本命はタラの芽だ。知っていた場所
         はことごとく荒らされてしまっている・・・。

2/14tue
変わらない バレンタインデーの 朝の血圧
     (かわらない ばれんたいんでーの あさのけつあつ)
        ※バレンタインデー、何故か多くの句が浮かぶ。浮
         き浮きしているから?期待しているから? そん
         なことはない。血圧だってほら正常・・・

飼い犬に チョコ持って来なと 亭主言い
     (かいいぬに ちょこもってきなと ていしゅいい)
        ※飼い犬はメス。亭主とは私。この日の実像

あらららら 受験する子から チョコ貰い
     (あらららら じゅけんするこから ちょこもらい)
        ※この受験生の母親は「もう少しだけだけど気を使
         っている」と言っていた。でも大丈夫。このゆとり。
         合格間違いなし

カレンダーで 売れ行き違う 職場チョコ
     (かれんだーで うれゆきちがう しょくばちょこ)

義理チョコも 大きく化ける ひと月後
     (ぎりちょこも おおきくばける ひとつきご)

2/13mon
ふきのとう 大雪報道の 日に届く
     (ふきのとう おおゆきほうどうの ひにとどく)
        ※西日本に執拗な降雪が続く。ところがフキノトウ
         が届いた。葉が開く前なのにずっしり大きなもの
         で、粒ぞろい。びっくり、こんなにも早い? 
         当地は晴れ続きで少し後ろめたさを感じるほどな
         のに、外房などは更に暖かだからなあ?

ふきのとう これ食うための ダイエット
     (ふきのとう これくうための だいえっと)
        ※心浮き立つ・・・今夜は天ぷらだ

2/12sun
フロリダも 関東も晴れ テイショット
     (ふろりだも かんとうもはれ ていしょっと)
        ※日米首脳会談は異例の厚遇のうちに進んでいる
         らしい。全てがうまくはいくまいが、スコアをまとめ
         るには、まずはテイショットをフェアウェイ上に・・・

トランプの 周りにいつも ハイヒール
     (とらんぷの まわりにいつも はいひーる)
        ※選挙戦中も就任後も、彼の映像にはハイヒール
         がまとわっている。夫人か娘か他の女性か、いず
         れもスタイルは抜群

2/11sat
初午や 祖母にひかれて 祠参り
     (はつうまや そぼにひかれて ほこらまいり)
        ※次々と商家のお稲荷さまを訪ね、好物のお土産
         を供え、お祈りした。固いモチをサイコロ状に切り
         油で揚げたもの、だったような気がする。商家の
         庭はどこも屋根から落ちた雪が小山のようにあり、
         小さな祠には家人の足跡を辿って行った

2/10fri
春の午後 黄昏ている 犬笑う
     (はるのごご たそがれている いぬわらう)
        ※うららかな春の日が戻った。ちょっと体調の良く
         ない日が続いたが、こちらも戻った。「たそがれて
         いる」はやや深刻な語感があるが、一度使ってみ
         たかった? それを思い出させた今日の気分

2/9thu
イケメンと 同じ列車待つ 無人駅
     (いけめんと おなじれっしゃまつ むじんえき)
        ※久しぶりに朝から冷たい雨が降っている。久留里
         線の日中は殆どが一輛で、一時間に上り下り各一
         便のみ。おばちゃんの横の男性はなかなかのもの。
         次の下り便にはまだ間がある。静かだねえ・・・。
         線路向こうの満開の白梅は、雨で幹が真っ黒にな
         って、これまたなんとも見栄えがする

2/7tue
MRI 終えて明るき 梅を見る
     (えむあーるあい おえてあかるき うめをみる)
        ※一年に一度の定期MRI検査。幸い結果はセーフ。
         病院の長い廊下から眺める白梅が満開。午前の日
         差しに輝いている

採血の ベテラン看護師の イヤリング
     (さいけつの べてらんかんごしの いやりんぐ)
        ※控えめなイヤリングだがいいなァと思った。装身具
         は原則禁止だったのが、仕事に支障がないものだ
         ったら・・・ということみたい。賛成

2/6mon
目で合図 褒めて育てる 時代だと
     (めであいず ほめてそだてる じだいだと)
        ※部下を叱る、ところが近くの同輩は「やめとけ」
         と目配せする。いやはや、なんとも難しい時代
         だね・・・

2/5sun
ダクタク集 一年となりぬ ジョウビタキ
     (だくたくしゅう いちねんとなりぬ じょうびたき)
        ※ダクタク【駄句多句】句集、一周年を迎える

夢に見て 句にさいなまれ 春めぐる
     (ゆめにみて くにさいなまれ はるめぐる)
        ※おおげさだが、こうしたことも一再ならず

間を置いた 自分はクールな 鑑賞者
     (まをおいた じぶんはくーるな かんしょうしゃ)
        ※ダクタク句集を改めて眺めると、様々な感慨が浮
         かんでくる。読んで下さる方には申し訳ないが、こ
         れは自分のための記録、書き付け帳だと。
         日頃から衒いはないが、人に見せるには品格と句
         を作る姿勢、力が圧倒的に不足している・・・

2/4sat
春立つ日 豆食う犬を 妻叱る
     (はるたつひ まめくういぬを つましかる)
        ※節分の翌朝、散歩コースの家の玄関前に豆が落ち
         ている。摂食中の我が家の愛犬は見逃さない。帰
         って家人に言うと大いに怒る。「豆とチョコそしてネ
         ギ」は絶対与えたら駄目と。叱られたのは私・・

2/3fri
恵方巻き 回り回って ノルマ買い
     (えほうまき まわりまわって のるまがい)
        ※コンビニ従業員の販売ノルマの報道を見て、その
         シワ寄せが我が家にも。困った友人から多めに買
         ってあげた親戚がその一部を買い取ってくれない
         かと・・・。今更その習慣に付き合うつもりはないが、
         食べる分に否やはない。喜んでもらう

節分に 孫集まらず 鬼要らず
     (せつぶんに まごあつまらず おにいらず)
        ※孫たちは小学校上級生ともなると、てんでばらば
         らに行動するようになる。忙しい父親に代わり鬼
         役で重宝がられた祖父は、ここでも定年・・・

2/2thu
二つ三つ 老けた気がする 頭痛去り
     (ふたつみつ ふけたきがする ずつうさり)
        ※忘れた頃に襲ってくる頭痛。右後頭部奥でキリリ
         という痛みが数秒走り、繰り返し間をおいてやっ
         てくる。臥せるほどではない。いつも同じタイプで
         四五日で去る。
         なにか重篤な病の兆しなのかと疑う・・・。しかし
         頭痛は深淵にして多岐。医者の検査、診断もま
         まならない

2/1wed
マトモより 言ったことやる 俺ブレず
     (まともより いったことやる おれぶれず)
        ※テレビや新聞は連日のトランプ劇場の出し物に釘
         付け。楽といえば、こんなに楽なことはあるまい。
         選んだ側の責任で選ばれた者が公約を実行する。
         デモクラシーの典型とも・・・
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