仙人への返信 2018.11.19 [早大ラグビー部2018]
仙人様へ
「早稲田にはラグビーがよく似合う。私は悲観していません」
仙人の11/17付けの記事を拝見し
ました。「なぜ前半早稲田は手も
足も出ない状況から脱出できなか
ったのか?」の仙人のご疑念を私
も持ちました。手前勝手な解釈に
なりますが、私の意見を記します。
1.ラグビーは次の特徴を持つスポーツだと理解しています。
・格闘技であること−フィジカルの強さが試合終了まで続けば
勝つ。
・精神面の強さも勝敗に大きく寄与する。
・相手により作戦(情報・戦略・戦術)を変える−敵を知り己を
識るは百戦して危うからず。
2.前半、早稲田は得点できなかった
・「試合開始早々早稲田がトライを取っていれば試合展開は
かなり違っていただろう」
−私も「試合展開は違っていた」と思います。しかし「試合は
面白くなったでしょう」が、この試合、早稲田は勝てなかっ
たと思います。試合時間80分は長い。試合終了のホイッ
スルが鳴ると選手は精魂尽きてグランドに倒れ込むほど
です。試合を決めるのは「流れではなく実力」です。
・「早稲田に反則が多かった」
−帝京のスクラムが予想より強く、デフェンスは素早く、又、
フィジカルが強かったから、早稲田は焦ってボールが手
につかず、ノックオン、ノットリリースザボールなどの反則
を繰り返し、帝京にボール支配権を渡したのではないか。
帝京は、反則で得たボールをタッチに蹴り出して攻撃ライ
ンを大きく前進させ、マイボールラインアウトでボールを
手にし、目前のゴールラインめがけてモールやスクラムで
勝負に出た。気が付いたら早稲田は20点も取られていた。
この時間、脚力はほとんど使われていない。取っ組み合い
とキックと押しくらまんじゅうに勝って、帝京はトライを重ね
た。早稲田は防御策をなぜ素早く講じられなかったのか。
このような場面を想定した練習を十分してきたはずなのに。
早稲田は帝京の戦法にただ「あたふたとしていた」と思え
てならない。
ラグビーは、攻撃力よりも防御力を優先して鍛えないと試
合に勝てない。実力が拮抗する場合は特にそうだ。失点を
最小にして相手より1点でも得点を増やす。肉を切らせて
骨を切るのだ。
帝京は早稲田戦に備えて十分研究し練習をしてきたと思
います。帝京にすれば「してやったり!」だったでしょう。
大学選手権で早帝戦が実現したら、早稲田に帝京を押さ
え込んで借りを返してもらいたい。僅差でよいから。
3.後半、早稲田が勝った
・ハーフタイムを経て、早稲田は別人のように変化した。監督、
コーチ、選手たちは帝京の強みと弱み、早稲田の強みと弱
みを明確にし、それをどう組み合わせて相手を組み伏せる
か検討した。対策は正解だった。
・後半の得点は、早稲田28−帝京17(トライに換算すると
W5.6−T3.4)、早稲田はトライ換算で2トライの差をつけた。
この2トライは実力の差だ。
・後半、両チーム合計で9トライ(トライ換算)している。これは
平均4〜5分に1回トライしていることになる。観戦記による
と、早稲田、帝京は4〜5分毎に交互に得点をあげている。
要するに早稲田と帝京の実力は互角に近いか。
数字で表現すれば55対45くらいか。もちろん早稲田の実
力が勝る。
4.帝京が後半、PGを選択したこと
・私もPGを選んだ積極的理由はわからない。「PGを選んで
も」「選ばなくても」どちらでもよかったと思う。
・しかし、帝京がひどい疲労に襲われていたとするなら、疲労
が少なくて3点取れるPGを選択し、勝利を確実なものにしよ
うと考えたかもしれない。
(帝京が手抜きを選択したとは私も思わない。ラグビーは
「水に落ちた犬を打て」、なのだ。次に対戦した時に返り
討ちに遭わないために)
このあと、早稲田は少ない残り時間に2トライを挙げた。帝京
はもはやこの2トライを防御することはできなかったのではな
いか。
5.早稲田は後半にラグビーの持つ3つの特徴(上述)を見事に
実践して、「試合には負けたが、ラグビーには勝ってみせた」
のである。
早稲田には、残りの対戦相手である慶応と明治にぜひ勝ってほ
しい。帝京、明治、慶応は目下3勝1敗の「三すくみ」状態にある。
明治も慶応も今年は個性あるチームで手強いようだ。
早稲田は、対明治戦、対慶応戦の戦い方をそれぞれ研究してそ
の成果を秩父宮で満員の観衆の前で見せてくれ。
なにせ早稲田ラグビー部は、今年創部100周年なのだ!
府中闘球居士
「早稲田にはラグビーがよく似合う。私は悲観していません」
仙人の11/17付けの記事を拝見し
ました。「なぜ前半早稲田は手も
足も出ない状況から脱出できなか
ったのか?」の仙人のご疑念を私
も持ちました。手前勝手な解釈に
なりますが、私の意見を記します。
1.ラグビーは次の特徴を持つスポーツだと理解しています。
・格闘技であること−フィジカルの強さが試合終了まで続けば
勝つ。
・精神面の強さも勝敗に大きく寄与する。
・相手により作戦(情報・戦略・戦術)を変える−敵を知り己を
識るは百戦して危うからず。
2.前半、早稲田は得点できなかった
・「試合開始早々早稲田がトライを取っていれば試合展開は
かなり違っていただろう」
−私も「試合展開は違っていた」と思います。しかし「試合は
面白くなったでしょう」が、この試合、早稲田は勝てなかっ
たと思います。試合時間80分は長い。試合終了のホイッ
スルが鳴ると選手は精魂尽きてグランドに倒れ込むほど
です。試合を決めるのは「流れではなく実力」です。
・「早稲田に反則が多かった」
−帝京のスクラムが予想より強く、デフェンスは素早く、又、
フィジカルが強かったから、早稲田は焦ってボールが手
につかず、ノックオン、ノットリリースザボールなどの反則
を繰り返し、帝京にボール支配権を渡したのではないか。
帝京は、反則で得たボールをタッチに蹴り出して攻撃ライ
ンを大きく前進させ、マイボールラインアウトでボールを
手にし、目前のゴールラインめがけてモールやスクラムで
勝負に出た。気が付いたら早稲田は20点も取られていた。
この時間、脚力はほとんど使われていない。取っ組み合い
とキックと押しくらまんじゅうに勝って、帝京はトライを重ね
た。早稲田は防御策をなぜ素早く講じられなかったのか。
このような場面を想定した練習を十分してきたはずなのに。
早稲田は帝京の戦法にただ「あたふたとしていた」と思え
てならない。
ラグビーは、攻撃力よりも防御力を優先して鍛えないと試
合に勝てない。実力が拮抗する場合は特にそうだ。失点を
最小にして相手より1点でも得点を増やす。肉を切らせて
骨を切るのだ。
帝京は早稲田戦に備えて十分研究し練習をしてきたと思
います。帝京にすれば「してやったり!」だったでしょう。
大学選手権で早帝戦が実現したら、早稲田に帝京を押さ
え込んで借りを返してもらいたい。僅差でよいから。
3.後半、早稲田が勝った
・ハーフタイムを経て、早稲田は別人のように変化した。監督、
コーチ、選手たちは帝京の強みと弱み、早稲田の強みと弱
みを明確にし、それをどう組み合わせて相手を組み伏せる
か検討した。対策は正解だった。
・後半の得点は、早稲田28−帝京17(トライに換算すると
W5.6−T3.4)、早稲田はトライ換算で2トライの差をつけた。
この2トライは実力の差だ。
・後半、両チーム合計で9トライ(トライ換算)している。これは
平均4〜5分に1回トライしていることになる。観戦記による
と、早稲田、帝京は4〜5分毎に交互に得点をあげている。
要するに早稲田と帝京の実力は互角に近いか。
数字で表現すれば55対45くらいか。もちろん早稲田の実
力が勝る。
4.帝京が後半、PGを選択したこと
・私もPGを選んだ積極的理由はわからない。「PGを選んで
も」「選ばなくても」どちらでもよかったと思う。
・しかし、帝京がひどい疲労に襲われていたとするなら、疲労
が少なくて3点取れるPGを選択し、勝利を確実なものにしよ
うと考えたかもしれない。
(帝京が手抜きを選択したとは私も思わない。ラグビーは
「水に落ちた犬を打て」、なのだ。次に対戦した時に返り
討ちに遭わないために)
このあと、早稲田は少ない残り時間に2トライを挙げた。帝京
はもはやこの2トライを防御することはできなかったのではな
いか。
5.早稲田は後半にラグビーの持つ3つの特徴(上述)を見事に
実践して、「試合には負けたが、ラグビーには勝ってみせた」
のである。
早稲田には、残りの対戦相手である慶応と明治にぜひ勝ってほ
しい。帝京、明治、慶応は目下3勝1敗の「三すくみ」状態にある。
明治も慶応も今年は個性あるチームで手強いようだ。
早稲田は、対明治戦、対慶応戦の戦い方をそれぞれ研究してそ
の成果を秩父宮で満員の観衆の前で見せてくれ。
なにせ早稲田ラグビー部は、今年創部100周年なのだ!
府中闘球居士
2018-11-19 16:33
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