仙人への返信 2017.12.13 [早大ラグビー部2017]
仙人様へ
「早稲田よ、これだけは頼む。絶対勝てるから・・・」
残念でした。
勝ち負けに限定していえば、早稲田は、
勝てる試合だった! 激しい攻防が続
くハラハラドキドキ感に満ちたよい試合
でした。
平板に表現すれば、試合開始後数分
にして最初にトライ(+ゴール)を挙げ
た明治が、最後までそのリードを保っ
て逃げ切った試合でした。
明治の勝因は、事前に早稲田を徹底的に分析し、万全の対策を
講じたことにあります。これに対し早稲田はチームが持つ力を活
かす戦法を採ったが、得点に結びつく場面での最後の詰めが甘
かった。・・・仙人の観戦記に全く同感です。
試合の印象をいくつか具体的に記します。
1.印象としては、展開(バックス)の試合だった。
2.フォワードの体重は、Wが103.4kg、明治が103.5kgと全く同じ。
しかし、明治のスクラムに1日の長があった。早稲田は慶応との
スクラムにも劣位が見られたから、今年の早稲田のスクラムは
弱いのだろう。同じ体重でも押し負けるというのは問題だ。
優れたスクラムのコーチの指導を受けて「押し勝たなくてもよい
が、せめて押し負けない」スクラムを組めるようにならなくちゃ。
3.だから、スクラムに弱い早稲田は「バックスの展開による得点」
に賭けたのであろう。
4.両チームともよく攻め、よく守った。攻めも守りも緊張感に溢れた
レベルの高いものであった。攻撃はフェーズ2桁に及ぶシーンが
いくつもあった。しかし、数次にわたる攻撃でも攻防ラインをグッ
と前に進めるシーンは見られなかった。一義的には、早明のデ
フェンスがしっかりしていたからです。
5.両チームがよこ展開、縦のツッコミを重ねる間に、明治のフォワ
ードに疲れが見えてきた。押す力に定評のある明治のフォワー
ドが走り回れば、スクラムの力が弱くなるのは致し方無し。試合
後半10分過ぎ頃から、明治のスクラムはそれまでの力強さを失
い、スクラムは早明互角になった。
6.早稲田は「横+縦」の「走るラグビー」に賭けた。明治は早稲田の
展開策を予想し、その対策を何度も何度も練習したに違いない。
明治はその対策を見事にやり遂げた。早稲田の走るラグビーに
負けずと走り、固いデフェンスで早稲田の攻撃を防いだ。そして、
早稲田のロングパスをインターセプトし、先取点を挙げて、チーム
を勢いづけた。早稲田は攻める時に、SOの岸岡が成功の危うい
ロングパスを出したり、岸岡の傍を切り裂くように突っ込む早稲田
のバックスにボールを「浮かして渡す(トス?)」(サインプレーでは
ない)フォーメーションがあることを明治は熟知していた。だから、
両チームのバックスが接近したときのロングパスやトスをカットす
ることが出来た。狙っていたからだ。
仙人の観戦記の中の早稲田のロングパスがカットされた数を知れ
ば、明治は準備怠らず、であったことが分かる。
7.大学選手権の組み合わせで早稲田は厳しいブロックに入る こと
になった。已むを得ない。対抗戦で4位だったのだから。でも勝ち
進むことが出来ないわけではない。
今年の帝京は例年ほど強くないようだし、明治、慶応とはレベル
的には「ドングリの背比べ」だ。大学選手権では、早稲田は事前
に対抗戦以外の相手チームをよく研究して、相手チームのかす
かな隙を見逃すことなく、こじ開ける戦法を徹頭徹尾続ければ、
勝ち進むことが出来ないわけではない。
8.早稲田は、
①(勝たなくてもよい)負けないスクラムを組めるようになってくれ。
②どこにも負けない「走るラグビー」を見せてくれ。
③横展開の先、縦に切り込む時、短い距離でスピード (加速度)
を上げる練習を重ねよ。そうすれば、ロングパス、トスがカット
されて不要な得点を相手に献上する機会は消滅する。
④体重と加速度を活かした破壊力のあるツッコミやフェイント、サ
イドステップで相手デフェンスをかわして相手の狭い間隙を切り
裂いて進む練習も頼む。
⑤早稲田のデフェンスは早明戦で見せたものでよい。体格を考
慮すると現状が限界ではないかと思うので。
早稲田は対抗戦の最終盤に近づいて、良いチームになってきた。
戦闘力があって、攻守バランスのとれたチームになった。残念なこと
は、攻め込むのに「詰めに弱い」ことである。
体を作り上げ る時間的余裕はないから、早稲田が持つ強味は何か
をよく考えてそれを磨き上げて、あとは頭を使って「桶狭間の戦い」を
見せてくれ。
絶対勝てるから、頑張れ早稲田!
府中闘球居士
「早稲田よ、これだけは頼む。絶対勝てるから・・・」
残念でした。
勝ち負けに限定していえば、早稲田は、
勝てる試合だった! 激しい攻防が続
くハラハラドキドキ感に満ちたよい試合
でした。
平板に表現すれば、試合開始後数分
にして最初にトライ(+ゴール)を挙げ
た明治が、最後までそのリードを保っ
て逃げ切った試合でした。
明治の勝因は、事前に早稲田を徹底的に分析し、万全の対策を
講じたことにあります。これに対し早稲田はチームが持つ力を活
かす戦法を採ったが、得点に結びつく場面での最後の詰めが甘
かった。・・・仙人の観戦記に全く同感です。
試合の印象をいくつか具体的に記します。
1.印象としては、展開(バックス)の試合だった。
2.フォワードの体重は、Wが103.4kg、明治が103.5kgと全く同じ。
しかし、明治のスクラムに1日の長があった。早稲田は慶応との
スクラムにも劣位が見られたから、今年の早稲田のスクラムは
弱いのだろう。同じ体重でも押し負けるというのは問題だ。
優れたスクラムのコーチの指導を受けて「押し勝たなくてもよい
が、せめて押し負けない」スクラムを組めるようにならなくちゃ。
3.だから、スクラムに弱い早稲田は「バックスの展開による得点」
に賭けたのであろう。
4.両チームともよく攻め、よく守った。攻めも守りも緊張感に溢れた
レベルの高いものであった。攻撃はフェーズ2桁に及ぶシーンが
いくつもあった。しかし、数次にわたる攻撃でも攻防ラインをグッ
と前に進めるシーンは見られなかった。一義的には、早明のデ
フェンスがしっかりしていたからです。
5.両チームがよこ展開、縦のツッコミを重ねる間に、明治のフォワ
ードに疲れが見えてきた。押す力に定評のある明治のフォワー
ドが走り回れば、スクラムの力が弱くなるのは致し方無し。試合
後半10分過ぎ頃から、明治のスクラムはそれまでの力強さを失
い、スクラムは早明互角になった。
6.早稲田は「横+縦」の「走るラグビー」に賭けた。明治は早稲田の
展開策を予想し、その対策を何度も何度も練習したに違いない。
明治はその対策を見事にやり遂げた。早稲田の走るラグビーに
負けずと走り、固いデフェンスで早稲田の攻撃を防いだ。そして、
早稲田のロングパスをインターセプトし、先取点を挙げて、チーム
を勢いづけた。早稲田は攻める時に、SOの岸岡が成功の危うい
ロングパスを出したり、岸岡の傍を切り裂くように突っ込む早稲田
のバックスにボールを「浮かして渡す(トス?)」(サインプレーでは
ない)フォーメーションがあることを明治は熟知していた。だから、
両チームのバックスが接近したときのロングパスやトスをカットす
ることが出来た。狙っていたからだ。
仙人の観戦記の中の早稲田のロングパスがカットされた数を知れ
ば、明治は準備怠らず、であったことが分かる。
7.大学選手権の組み合わせで早稲田は厳しいブロックに入る こと
になった。已むを得ない。対抗戦で4位だったのだから。でも勝ち
進むことが出来ないわけではない。
今年の帝京は例年ほど強くないようだし、明治、慶応とはレベル
的には「ドングリの背比べ」だ。大学選手権では、早稲田は事前
に対抗戦以外の相手チームをよく研究して、相手チームのかす
かな隙を見逃すことなく、こじ開ける戦法を徹頭徹尾続ければ、
勝ち進むことが出来ないわけではない。
8.早稲田は、
①(勝たなくてもよい)負けないスクラムを組めるようになってくれ。
②どこにも負けない「走るラグビー」を見せてくれ。
③横展開の先、縦に切り込む時、短い距離でスピード (加速度)
を上げる練習を重ねよ。そうすれば、ロングパス、トスがカット
されて不要な得点を相手に献上する機会は消滅する。
④体重と加速度を活かした破壊力のあるツッコミやフェイント、サ
イドステップで相手デフェンスをかわして相手の狭い間隙を切り
裂いて進む練習も頼む。
⑤早稲田のデフェンスは早明戦で見せたものでよい。体格を考
慮すると現状が限界ではないかと思うので。
早稲田は対抗戦の最終盤に近づいて、良いチームになってきた。
戦闘力があって、攻守バランスのとれたチームになった。残念なこと
は、攻め込むのに「詰めに弱い」ことである。
体を作り上げ る時間的余裕はないから、早稲田が持つ強味は何か
をよく考えてそれを磨き上げて、あとは頭を使って「桶狭間の戦い」を
見せてくれ。
絶対勝てるから、頑張れ早稲田!
府中闘球居士
2017-12-13 12:56
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